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勝敗を一回の旋回に賭けた「丁字戦法」
東郷平八郎は、一度の旋回を勝負に変え、最後は家庭の鍋に入った。この節では、勝敗を一回の旋回に賭けた「丁字戦法」をその切り口から読みます。
1905年の日本海海戦で、東郷平八郎はロシアのバルチック艦隊を前に、艦隊の進路を急旋回させる「敵前大回頭」に出ました。合図の瞬間に判断を誤れば、味方の艦列は無防備な横腹をさらします。それでも旋回を終えた艦隊は敵の進路を押さえ、砲火を集中させた。勝利は、勇ましい号令だけでなく、全艦が同じ危険を引き受けて初めて成立した一手でした。
しかも「東郷ターン」は、東郷一人の突然のひらめきとして生まれたわけではありません。戦術を研究していた幕僚や海軍大学校の議論が積み重なり、最後に司令長官が実戦で賭けた。英雄の一手の背後に、名前の残りにくい参謀たちの設計図があったのです。
勝敗を一回の旋回に賭けた「丁字戦法」
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