東郷平八郎

とうごうへいはちろう

東郷平八郎

Generated illustration: are-iina

東郷平八郎|東郷平八郎は、一度の旋回を勝負に変え、最後は家庭の鍋に入った

東郷平八郎は、一度の旋回を勝負に変え、最後は家庭の鍋に入った

基本情報

名前
東郷平八郎
読み
とうごうへいはちろう
生没年
1848年 - 1934年
時代
幕末〜昭和
立場・肩書
海軍大将・連合艦隊司令長官
主なゆかりの地
鹿児島県、神奈川県(横須賀)
代表的な出来事
日本海海戦
関連人物
乃木希典、秋山真之

日本海海戦の英雄を戦術だけで終わらせない。東郷の名は世界の提督像になり、真偽の揺れる肉じゃが伝説にまで広がった。

01

勝敗を一回の旋回に賭けた「丁字戦法」

東郷平八郎は、一度の旋回を勝負に変え、最後は家庭の鍋に入った。この節では、勝敗を一回の旋回に賭けた「丁字戦法」をその切り口から読みます。

1905年の日本海海戦で、東郷平八郎はロシアのバルチック艦隊を前に、艦隊の進路を急旋回させる「敵前大回頭」に出ました。合図の瞬間に判断を誤れば、味方の艦列は無防備な横腹をさらします。それでも旋回を終えた艦隊は敵の進路を押さえ、砲火を集中させた。勝利は、勇ましい号令だけでなく、全艦が同じ危険を引き受けて初めて成立した一手でした。

しかも「東郷ターン」は、東郷一人の突然のひらめきとして生まれたわけではありません。戦術を研究していた幕僚や海軍大学校の議論が積み重なり、最後に司令長官が実戦で賭けた。英雄の一手の背後に、名前の残りにくい参謀たちの設計図があったのです。

勝敗を一回の旋回に賭けた「丁字戦法」

勝敗を一回の旋回に賭けた「丁字戦法」

Generated illustration: are-iina

02

「東洋のネルソン」は海の向こうで増殖した

東郷平八郎は、一度の旋回を勝負に変え、最後は家庭の鍋に入った。この節では、「東洋のネルソン」は海の向こうで増殖したをその切り口から読みます。

この勝利で東郷は、イギリスの英雄ホレーショ・ネルソンになぞらえられ、「東洋のネルソン」と呼ばれました。ロシアの脅威を感じていた国々では、勝者の名が子どもや通りの名前にまで入り込んだ。東郷個人への賞賛であると同時に、世界の勢力図が海戦一つで揺れたことを、人々が「トーゴー」という固有名で覚えたのです。

「東洋のネルソン」は海の向こうで増殖した

「東洋のネルソン」は海の向こうで増殖した

Generated illustration: are-iina

03

世界の提督が、家庭の鍋に入った

東郷平八郎は、一度の旋回を勝負に変え、最後は家庭の鍋に入った。この節では、世界の提督が、家庭の鍋に入ったをその切り口から読みます。

海軍の英雄には、「イギリスで食べたビーフシチューを艦上で再現させ、醤油と砂糖の肉じゃがが生まれた」という伝説まで付きまといます。大海戦の司令長官と、台所の鍋。その落差があまりに鮮やかなため、肉じゃがは東郷のもう一つの戦果のように語られてきました。史実の確定よりも、海軍と家庭料理をつないでしまう物語の強さが、この逸話を残したのでしょう。

世界の提督が、家庭の鍋に入った

世界の提督が、家庭の鍋に入った

Generated illustration: are-iina

SAME CATALOG

同じ図鑑のほかの記事