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涙で描いた「ネズミ」が動き出す
雪舟(せっしゅう)の幼少期を描いた最も有名なエピソードです。岡山県の宝福寺で修行していた小坊主の雪舟は、お経も読まずに絵ばかり描いていたため、怒った和尚さんに本堂の柱にぐるぐる巻きに縛り付けられてしまいました。
夕方、和尚さんが様子を見に来ると、雪舟の足元で一匹のネズミが動いています。追い払おうとしましたが、それは雪舟が、床に落ちた「自分の涙」を足の親指につけて描いた「ネズミの絵」だったのです。あまりのリアルさに和尚さんも感心し、以降は絵を描くことを許したと伝えられています。

