01
神様が決めた?「くじ引き」でトップに選ばれたお坊さん
4代将軍・義持が「くじ引きで決めろ」と遺言を残したため、石清水八幡宮で厳正なるくじ引きが行われました。候補者は、お坊さんになっていた義持の4人の弟たち。その中で見事「当たり」を引いたのが、天台座主(比叡山のトップ)を務めていた義円(後の義教)でした。彼は還俗(お坊さんをやめること)して髪を伸ばし、36歳にして突如、武士の頂点である将軍の座に座ることになったのです。


あしかがよしのり
足利義教
室町幕府6代将軍・足利義教(あしかが よしのり)。彼は、先代が後継者を決めずに死んだため「神様が決めるくじ引き」で将軍に選ばれた、超異色の経歴を持ちます。しかし、元お坊さんだった彼は慈悲の心など1ミリも持っていませんでした。当時の公家が「万人恐怖(誰もが恐れおののいている)」と日記に書き残した、戦慄のサイコパス将軍の所業とは。
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4代将軍・義持が「くじ引きで決めろ」と遺言を残したため、石清水八幡宮で厳正なるくじ引きが行われました。候補者は、お坊さんになっていた義持の4人の弟たち。その中で見事「当たり」を引いたのが、天台座主(比叡山のトップ)を務めていた義円(後の義教)でした。彼は還俗(お坊さんをやめること)して髪を伸ばし、36歳にして突如、武士の頂点である将軍の座に座ることになったのです。

02
トップに立った義教は、幕府の権力を強化するため、家臣たちに異常なまでの恐怖政治を敷きます。「儀式中にニコッと笑ったから」「自分の酌を断ったから」「鶏を闘わせて遊んでいたから」といった信じられないほど些細な理由で、有力な大名をクビにしたり、財産を没収したり、島流しにしたりと大暴れ。少しでも気に入らないとすぐ処罰されるため、家臣たちは毎日「明日は我が身か」とガクガク震えて過ごしていました。

03
1441年、「あまりにも理不尽すぎる!」とブチ切れた有力守護大名・赤松満祐が、ついに暗殺計画を企てます。「うちの屋敷でカモの子供が産まれたので、見に来ませんか?」と義教を宴会に招待。上機嫌で宴会を楽しんでいた義教でしたが、突然障子がバーンと開き、完全武装の武士たちが乱入。義教は逃げる間もなく、その場で首を刎ねられて即死しました(嘉吉の乱)。最恐の独裁者は、あっけない最期を遂げたのです。

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