松尾芭蕉

まつおばしょう

松尾芭蕉

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松尾芭蕉|松尾芭蕉の旅は、速さの謎から俳諧の革命へ続いている

松尾芭蕉の旅は、速さの謎から俳諧の革命へ続いている

基本情報

名前
松尾芭蕉
読み
まつおばしょう
生没年
1644年 - 1694年
時代
江戸時代
立場・肩書
俳諧師
主なゆかりの地
三重県(伊賀)、東京都(深川)、東北地方
代表的な出来事
『おくのほそ道』の旅
関連人物
河合曾良

隠密説を断定する必要はない。芭蕉の旅の速さと伊賀の記憶を入口に、彼が旅を文学の実験場へ変えた過程を読む。

01

『おくのほそ道』の異常な歩行スピード

松尾芭蕉の旅は、速さの謎から俳諧の革命へ続いている。この節では、『おくのほそ道』の異常な歩行スピードをその切り口から読みます。

松尾芭蕉の代表作『おくのほそ道』は、弟子の曾良(そら)と共に、江戸から東北、北陸を巡って大垣(岐阜県)に至る約2400キロの旅の記録です。この旅に出た時、芭蕉はすでに40代半ばでしたが、日程だけを追うと1日に数十キロという凄まじい速度になります。そこで本文を調べると、読者が読んでいるのは旅程表そのものではなく、推敲された文学作品です。速すぎる歩行が忍者説を生んだ一方、芭蕉は旅をそのまま写したのではなく、現実の移動を作品の時間へ作り替えたのです。

『おくのほそ道』の異常な歩行スピード

『おくのほそ道』の異常な歩行スピード

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02

伊賀出身と「忍者(隠密)説」のロマン

松尾芭蕉の旅は、速さの謎から俳諧の革命へ続いている。この節では、伊賀出身と「忍者(隠密)説」のロマンをその切り口から読みます。

芭蕉の歩行スピードがあまりに速く、また彼の出身地が忍者の里として有名な「伊賀国(三重県)」であったことから、「芭蕉は幕府が東北の伊達藩の動向を探るために派遣した隠密(忍者)だったのではないか」という都市伝説が古くから囁かれています。同行した曾良も幕府と関わりがあったとされるなど、ミステリーファンを惹きつけてやまない魅力的な推測ですが、学術的な確証はありません。

伊賀出身と「忍者(隠密)説」のロマン

伊賀出身と「忍者(隠密)説」のロマン

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03

俳諧を「芸術」へと高めた「軽み」の境地

松尾芭蕉の旅は、速さの謎から俳諧の革命へ続いている。この節では、俳諧を「芸術」へと高めた「軽み」の境地をその切り口から読みます。

都市伝説はさておき、芭蕉の真の凄さは文学的な功績にあります。それまでの俳諧(連歌)は、滑稽さや言葉遊びを楽しむ庶民の娯楽に過ぎませんでしたが、芭蕉はそこに「わび・さび」の精神を取り入れました。晩年には、日常の何気ない風景を無理に飾らず、さらりと詠み上げる「軽み(かるみ)」という究極の境地に達し、17文字の短い言葉の中に宇宙の広がりを感じさせる日本独自の芸術を確立しました。

俳諧を「芸術」へと高めた「軽み」の境地

俳諧を「芸術」へと高めた「軽み」の境地

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