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戦場でボロ負け!トップなのに捕虜になる
9代将軍が若くして死んだため、親戚の義稙が10代将軍に選ばれました。「強い幕府を作るぞ!」と意気込んで自ら軍を率いて出陣しましたが、ここで最悪の事態が起きます。留守の間に、実力者の細川政元(ほそかわ まさもと)が京都でクーデターを起こして別の将軍を立ててしまったのです(明応の政変)。帰る場所を失った義稙は、軍勢が散り散りになって敵に捕まり、なんと「将軍なのに捕虜になって幽閉される」という屈辱を味わいます。


あしかがよしたね
足利義稙
室町幕府10代(および12代)将軍・足利義稙(あしかが よしたね)。日本の歴史上、将軍をクビになった人物は何人もいますが、「クビになった後、自力で将軍の座に返り咲いた」のは彼ただ一人です。大名たちに裏切られ、幽閉され、全国を逃げ回りながらも決して諦めなかった「さすらいの不死鳥将軍」のエピソードです。
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9代将軍が若くして死んだため、親戚の義稙が10代将軍に選ばれました。「強い幕府を作るぞ!」と意気込んで自ら軍を率いて出陣しましたが、ここで最悪の事態が起きます。留守の間に、実力者の細川政元(ほそかわ まさもと)が京都でクーデターを起こして別の将軍を立ててしまったのです(明応の政変)。帰る場所を失った義稙は、軍勢が散り散りになって敵に捕まり、なんと「将軍なのに捕虜になって幽閉される」という屈辱を味わいます。

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幽閉先で毒殺されそうになった義稙は、側近の助けを借りて間一髪で脱出!そこから彼の果てしない逃亡生活が始まります。越中(富山県)、越前(福井県)、周防(山口県)と、自分を助けてくれる有力大名を求めて全国をさすらい歩きました。当時の人々は彼のことを、あちこちを流浪する将軍という意味で「流れ公方(ながれくぼう)」と呼びました。

03
山口県の大内義興という最強のスポンサーを見つけた義稙は、ついに大軍を率いて京都へ進軍。自分を追い出した連中を打ち破り、なんと15年ぶりに「将軍への奇跡のカムバック(再就職)」を果たしたのです。しかし、悲しいかな彼の不屈の魂は空回りしがちでした。復帰後も大名たちと意見が合わずに対立し、最後は「こんな幕府やってられるか!」と自分から出奔(家出)。結局また将軍をクビになり、逃亡先の阿波(徳島県)で亡くなるという、泥臭すぎる一生を終えました。

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