中大兄皇子

なかのおおえのおうじ

中大兄皇子

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中大兄皇子|クーデターの裏はドタバタ? 中大兄皇子の「愛とビビリ」

基本情報

名前
中大兄皇子
読み
なかのおおえのおうじ
生没年
626年~671年
時代
飛鳥時代
立場・肩書
皇族・皇太子、のちの天智天皇
主なゆかりの地
飛鳥、近江大津宮
代表的な出来事
乙巳の変、大化改新、近江大津宮への遷都
関連人物
中臣鎌足、皇極天皇(斉明天皇)、孝徳天皇、蘇我入鹿

01

暗殺本番で仲間がパニックに!

中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と中臣鎌足(なかとみのかまたり)の出会いは、広場で「蹴鞠(けまり)」をしている最中に皇子の靴が脱げて飛んでいき、それを鎌足が拾ってあげたという青春ドラマのような出来事でした。

しかし、いざ蘇我入鹿を暗殺する「乙巳の変」の本番当日、大事件が起きます。入鹿を斬り殺す役目に任命されていた佐伯子麻呂ら(暗殺実行部隊)が、極度の緊張と恐怖からブルブルと震え上がり、渡された水を飲もうとしても吐き出してしまうという大パニックに陥ったのです。結局、しびれを切らした中大兄皇子本人が自ら飛び出して入鹿に斬りかかるという、非常に泥臭くドタバタしたクーデターの幕開けでした。

暗殺本番で仲間がパニックに!
弟とのドロドロすぎる「三角関係」

02

弟とのドロドロすぎる「三角関係」

政治家としては超一流の中大兄皇子ですが、プライベートでは実の弟である大海人皇子(おおあまのおうじ・のちの天武天皇)と、一人の女性をめぐって最悪の修羅場を演じています。

その女性とは、宮廷一の美女であり天才歌人であった「額田王(ぬかたのおおきみ)」です。彼女はもともと弟(大海人皇子)の恋人であり娘まで産んでいましたが、あろうことか兄の中大兄皇子が権力に物を言わせて彼女を自分の妻に奪い取ってしまったのです。これには弟も激怒し、ある日の宴会の席で兄弟喧嘩が勃発。ブチギレた弟が床に長槍を突き刺して威嚇し、あわや流血の惨事になるというスキャンダルを引き起こしました。

03

現代の「時の記念日」のルーツ

血生臭いクーデターや愛憎劇のイメージが強い彼ですが、実は日本の生活インフラに革命を起こした「科学的な文化人」でもあります。

彼は日本で初めて「漏刻(ろうこく)」と呼ばれる水時計を設置しました。一定のペースで水が溜まる仕組みを利用して正確な時間を計り、鐘や太鼓を鳴らして人々に「時刻」を知らせるシステムを作ったのです。彼が初めて漏刻を使って時を知らせた日(太陽暦の6月10日)が、現代の日本のカレンダーにも記載されている「時の記念日」のルーツとなっています。時間を支配する者は国を支配する。ただの暴れん坊ではない、極めて高い知性を持った指導者でした。

現代の「時の記念日」のルーツ

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