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源頼光を襲った巨大クモ
平安時代の最強武将・源頼光(みなもとのよりみつ)がマラリアのような熱病で寝込んでいた時のこと。夜中に怪しい坊主が現れ、頼光に向かって蜘蛛の糸を投げつけて絡め捕ろうとしました。
頼光が枕元にあった名刀(膝丸)で斬りつけると、怪しい影は逃げ去ります。翌日、血の跡を辿って洞窟へ行くと、そこには巨大な「山グモ(土蜘蛛)」がいました。頼光と四天王たちは激闘の末、この巨大クモを討ち取ったと伝えられています。


つちぐも
土蜘蛛
01
平安時代の最強武将・源頼光(みなもとのよりみつ)がマラリアのような熱病で寝込んでいた時のこと。夜中に怪しい坊主が現れ、頼光に向かって蜘蛛の糸を投げつけて絡め捕ろうとしました。
頼光が枕元にあった名刀(膝丸)で斬りつけると、怪しい影は逃げ去ります。翌日、血の跡を辿って洞窟へ行くと、そこには巨大な「山グモ(土蜘蛛)」がいました。頼光と四天王たちは激闘の末、この巨大クモを討ち取ったと伝えられています。

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ゲームやアニメでは巨大な虫のモンスターですが、『日本書紀』などの古い歴史書を読むと、「土蜘蛛」という言葉は全く違う意味で使われています。
古代の大和朝廷が全国を平定していく過程で、天皇の命令に従わなかった地方の豪族や先住民のことを、朝廷側は「土蜘蛛」と呼んでいました。彼らが手足が長く、土を掘った穴(竪穴式住居や洞窟)に隠れ住んでゲリラ戦を仕掛けてきたため、「まるで土の中のクモのような野蛮な奴らだ」と侮蔑を込めて名付けたのです。

03
つまり、土蜘蛛とはもともと「朝廷に逆らった人間の集団」のことでした。
それが時代を下るにつれて、実際の歴史的背景が忘れ去られ、「言葉のイメージ(土のクモ)」だけが一人歩きし、能や絵巻物を通じて「物理的に巨大なクモの妖怪」へと変貌していったと考えられています。勝者(権力者)の歴史によって、敗者がバケモノとして描かれてしまうという、妖怪誕生の残酷なメカニズムを示す代表的な存在です。

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