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「妖怪の総大将」なのに、江戸の絵ではただの妙に偉そうな老人?
現代のぬらりひょんには、「妖怪の総大将」という大物のイメージがあります。
ところが、鳥山石燕が1776年に刊行した『画図百鬼夜行』など、江戸時代の妖怪画に描かれたぬらりひょんを見ると、そこに「妖怪たちを率いる総大将」といった説明が最初から付いているわけではありません。
描かれているのは、大きく張り出した頭を持つ老人。立派な着物をまとい、駕籠から降りるような姿です。
この姿については、遊里へ通う道楽者や、冷やかし客を風刺したものではないかという後世の解釈もあります。ただし、石燕自身がそう説明したわけではないため、あくまで一つの読み方です。
現在の「総大将」と、江戸の絵にいる妙に偉そうなお爺さん。その落差も面白いところです。


