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誰もが知る「一つ目と長い舌」
日本の妖怪と聞いて、傘のお化け(からかさ小僧)と一緒に真っ先に思い浮かぶのが「お化け提灯」でしょう。
竹の骨組みがパカッと上下に割れて巨大な口になり、そこから真っ赤な長い舌がベロンと垂れ下がり、上には大きな一つ目がギョロリと光る。この極めて完成されたコミカルで恐ろしいデザインは、江戸時代の草双紙(絵本)やかるたなどで頻繁に描かれました。


ちょうちんおばけ
お化け提灯
01
日本の妖怪と聞いて、傘のお化け(からかさ小僧)と一緒に真っ先に思い浮かぶのが「お化け提灯」でしょう。
竹の骨組みがパカッと上下に割れて巨大な口になり、そこから真っ赤な長い舌がベロンと垂れ下がり、上には大きな一つ目がギョロリと光る。この極めて完成されたコミカルで恐ろしいデザインは、江戸時代の草双紙(絵本)やかるたなどで頻繁に描かれました。

02
お化け提灯は、長く使われた道具に魂が宿る「付喪神(つくもがみ)」の一種です。
江戸時代、提灯は夜道を照らす必需品でしたが、紙と竹で作られているため古くなるとすぐに破れてしまいます。「モノを大切にしないと、妖怪になって化けて出るぞ」という教訓を、身近な日用品に当てはめた結果、この妖怪が誕生したと考えられます。破れた部分を「口」に見立てる発想は、当時の絵師の見事なデザインセンスです。

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これほど有名な妖怪ですが、民俗学の調査で「昨日、夜道でお化け提灯に襲われました」といったような、リアルな民間伝承(怪談の目撃例)はほとんど報告されていません。
つまり、お化け提灯は自然発生した恐怖の伝承ではなく、絵師たちが「お化け屋敷やかるたのキャラクター」として意図的に創作し、大衆のエンタメ(おもちゃ)として広まっていった「キャラクター先行型」の妖怪なのです。実害がないからこそ、現代まで愛され続けているとも言えます。

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