すねこすり

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すねこすり|実害は歩きにくいだけ? 妖怪・すねこすりの「甘えん坊」伝説

基本情報

名称
すねこすり
読み
すねこすり
分類
日本の妖怪
主な伝承地
岡山県(旧後月郡など)の山道に伝わる妖怪
出現場所
山道
特徴
岡山県(旧後月郡など)の山道に伝わる妖怪。雨の降る夜などに現れ、歩いている人の股の間やスネの周りにまとわりついて歩行を邪魔する。
主な伝承・資料
柳田国男『妖怪談義』(講談社学術文庫)/水木しげる『水木しげるの妖怪事典』(東京堂出版)

01

雨の夜に足元をスリスリ

岡山県の山道などを暗い夜に歩いていると、何かが足元をチョロチョロと横切ります。

犬のような、あるいは猫のような毛むくじゃらのナニカが、足の間に割り込んできて「スネ(脛)」のあたりをスリスリとこすりつけてきます。これが「すねこすり」です。人を噛むわけでもなく、毒を吐くわけでもなく、ただただ足にまとわりついてくるだけです。

雨の夜に足元をスリスリ

02

唯一の被害は「歩きづらい」こと

すねこすりに遭遇した人間が受ける被害は、極めて軽微です。

「足元にまとわりつかれて、歩くのがちょっと邪魔になる」「放っておくと転びそうになる」。これだけです。追い払おうとしても、足の周りをグルグルと回り続け、しばらく歩いて人里近くまで来ると、いつの間にかフッといなくなってしまいます。恐怖というよりは、完全に人懐っこい野良犬や野良猫のリアクションです。

唯一の被害は「歩きづらい」こと

03

暗闇への警戒が生んだ可愛い知恵

民俗学的には、雨の夜の暗い山道で、木の根っこや草むらに足を取られてつまずく現象を妖怪に見立てたものとされています。

「足元にすねこすりがいるかもしれないから、夜道はゆっくり気をつけて歩きなさい」という、転倒事故を防ぐための優しい戒めでもありました。水木しげるの漫画でも可愛い丸っこいフォルムで描かれ、現代では岡山県のローカルマスコットとしても愛されている、平和そのものの妖怪です。

暗闇への警戒が生んだ可愛い知恵

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