01
都を恐怖に陥れた大江山のキング
平安時代、京都の町で若い姫君や貴族の娘が次々と行方不明になる事件が発生しました。陰陽師・安倍晴明が占ったところ、「大江山に住む鬼の頭領・酒呑童子(しゅてんどうじ)の仕業である」と判明します。
酒呑童子は巨大な屋敷に住み、無数の鬼の部下を従えて、人間を料理して酒の肴にするという極悪非道の限りを尽くしていました。まともに軍隊を送り込んでも、険しい山と鬼の怪力に阻まれて勝てる相手ではありません。


しゅてんどうじ
酒呑童子
01
平安時代、京都の町で若い姫君や貴族の娘が次々と行方不明になる事件が発生しました。陰陽師・安倍晴明が占ったところ、「大江山に住む鬼の頭領・酒呑童子(しゅてんどうじ)の仕業である」と判明します。
酒呑童子は巨大な屋敷に住み、無数の鬼の部下を従えて、人間を料理して酒の肴にするという極悪非道の限りを尽くしていました。まともに軍隊を送り込んでも、険しい山と鬼の怪力に阻まれて勝てる相手ではありません。

02
朝廷から討伐を命じられた源頼光と四天王たちは、武力ではなく知略で挑みます。
彼らは武器を隠し、平和な山伏(修行僧)の姿に変装して酒呑童子の屋敷を訪れ、「一晩泊めてほしい」と頼み込みました。酒呑童子は最初は疑いますが、頼光たちが手土産として差し出した銘酒「神便鬼毒酒(じんべんきどくしゅ)」を見ると目の色を変えます。この酒は人間が飲めば薬になり、鬼が飲めば神通力を失って体が麻痺する、神から授かった特別なトラップ酒でした。

03
無類の酒好きだった酒呑童子は、頼光たちと肩を組んで歌い、勧められるがままに毒酒を美味しそうにガブ飲みしました。
やがてベロベロに泥酔してバタリと寝入ってしまった酒呑童子。頼光たちは鎧を身につけ、寝床を襲撃してその首を一刀両断に切り落としました。切られた首は宙を飛び、「鬼に横道(嘘や騙し討ち)はないぞ!」と頼光の兜に噛みついて叫んだと伝えられています。最強の怪物が、自らの大好物によって命を落とした劇的な幕切れです。

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