川うそ

かわうそ

川うそ

川うそ|化けるの下手すぎ! 川うその「ドジっ子」変身パニック

基本情報

名称
川うそ
読み
かわうそ
分類
妖怪
主な伝承地
日本の川の住人は、かつて人間を驚かせる愉快な隣人だった
出現場所
美少女や小僧に化けて通行人をからかったり、酒を買いに来たりする伝承が各地に残る
特徴
ニホンカワウソが妖怪化したもの。キツネやタヌキと同様に人を化かす能力を持つとされる。美少女や小僧に化けて通行人をからかったり、酒を買いに来たりする伝承が各地に残る。
主な伝承・資料
多田克己『幻想世界の住人たち IV 日本編』(新紀元社)、石川純一郎『河童の世界』(時事通信社)

01

キツネ・タヌキに並ぶ「化けの達人」

日本の昔話で人を化かす動物といえばキツネとタヌキが双璧ですが、水辺の妖怪として忘れてはならないのが「川うそ(カワウソ)」です。

彼らは人間(特に美少女や坊主)に化けて、夜道を歩く酔っ払いをからかったり、道に迷わせたりします。また、大のお酒好きで、人間に化けて酒屋に「お酒を売ってくれ」と買いにやって来る(そしてお金の代わりに木の葉を置いていく)という、ちゃっかりとしたエピソードも多く残されています。

キツネ・タヌキに並ぶ「化けの達人」

02

詰めが甘い「ドジっ子」な変身

しかし、カワウソの化け方はキツネほど完璧ではありません。どこか抜けている「ドジっ子」なのが特徴です。

美少女に化けたつもりでも、「頭に被っていたものがズレて、カワウソの顔が丸見えになっていた」とか、「魚の匂いを嗅いだ瞬間に、我慢できずに四つん這いになって飛びついてしまい、正体がバレた」といった、詰めが甘い失敗談が数多く伝わっています。人間にバレて逃げ出す後ろ姿には、憎めない愛嬌があります。

詰めが甘い「ドジっ子」な変身

03

絶滅してしまった「愉快な隣人」

妖怪として親しまれた「ニホンカワウソ」ですが、毛皮目的の乱獲や川の環境破壊によって数が激減し、1979年の目撃を最後に、2012年に環境省から正式に「絶滅種」に指定されてしまいました。

かつては日本のどの川にもいて、人間と化かし合いをしていた愉快な隣人たちは、文字通り「幻の妖怪」になってしまったのです。妖怪伝承を通して、失われた日本の自然の豊かさを振り返ることができます。

絶滅してしまった「愉快な隣人」

SAME CATALOG

同じ図鑑のほかの記事