01
琵琶湖の龍神が泣きついた大怪獣
平安時代の武将・藤原秀郷(俵藤太)が琵琶湖にかかる瀬田の唐橋を渡ろうとした時、橋の真ん中に巨大な大蛇が寝そべっていました。秀郷が気にせず踏み越えていくと、大蛇は人間の姿(龍神)になり、「私の宿敵を退治してほしい」と懇願します。
その宿敵こそが「大百足(おおむかで)」でした。三上山という山をぐるぐると七巻き半もするほどの規格外の巨大さで、目玉は太陽と月のように光り輝き、龍の子供たちを次々と食べてしまうという、特撮映画さながらの大怪獣です。


おおむかで
大百足
01
平安時代の武将・藤原秀郷(俵藤太)が琵琶湖にかかる瀬田の唐橋を渡ろうとした時、橋の真ん中に巨大な大蛇が寝そべっていました。秀郷が気にせず踏み越えていくと、大蛇は人間の姿(龍神)になり、「私の宿敵を退治してほしい」と懇願します。
その宿敵こそが「大百足(おおむかで)」でした。三上山という山をぐるぐると七巻き半もするほどの規格外の巨大さで、目玉は太陽と月のように光り輝き、龍の子供たちを次々と食べてしまうという、特撮映画さながらの大怪獣です。

02
夜になり、山の方から地響きと共に大百足がやってきました。秀郷は強弓を引き絞り、大百足の眉間を狙って矢を放ちます。
命中したものの、ムカデの硬い甲殻にカキーン!と弾かれてしまいました。二の矢も弾かれ、いよいよ手持ちの矢は残り一本になってしまいます。巨大モンスターを前に、物理攻撃は全く通用しませんでした。

03
絶体絶命のピンチで、秀郷は最後の矢の「矢尻」を自分の口に含み、たっぷりと「唾(ツバ)」を塗りつけました。
そして放った三本目の矢は見事にムカデの眉間を貫き、大百足は倒れました。なぜツバで倒せたのでしょうか。古来より日本には「人間の唾液には強い呪力(魔除けの力)があり、ムカデなどの毒虫に効く(あるいはムカデは人間のツバを嫌う)」という俗信がありました。巨大な神話的モンスターが、おばあちゃんの知恵袋のような身近な呪術であっけなく倒されるという、痛快で面白い討伐劇です。

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