01
考えていることが全部筒抜け
山の中で焚き火をしていると、どこからともなく毛むくじゃらの怪物が現れます。それが「覚(さとり)」です。
人間が「うわっ、化け物が出た!」と思うと、覚は即座に「お前、化け物が出たと思ったな」と言い当てます。「逃げようかな」と思えば「逃げようと思ったな」と先回り。「殺してやろうか」と思えば「殺そうと思ったな」と見透かされます。思考が完全に読まれているため、人間は手も足も出ず、恐怖で動けなくなってしまいます。


さとり
覚
01
山の中で焚き火をしていると、どこからともなく毛むくじゃらの怪物が現れます。それが「覚(さとり)」です。
人間が「うわっ、化け物が出た!」と思うと、覚は即座に「お前、化け物が出たと思ったな」と言い当てます。「逃げようかな」と思えば「逃げようと思ったな」と先回り。「殺してやろうか」と思えば「殺そうと思ったな」と見透かされます。思考が完全に読まれているため、人間は手も足も出ず、恐怖で動けなくなってしまいます。

02
この精神的無敵モンスターを倒したのは、武力でも知恵でもなく、完全な「偶然のアクシデント」でした。
ある木こりが山で作業中、覚に遭遇しました。何を考えても言い当てられるため、木こりは考えるのを諦めて黙々と木を切り続けました。すると、弾けた木片(あるいは折れた枝)が、偶然にも覚の鼻先にスコーン!と激突したのです。木こり自身も全く意図していなかったため、覚も思考を読み取ることができませんでした。

03
予想外の痛打を食らった覚は、顔を押さえながら大パニックに陥りました。
「人間というやつは、考えてもいないことを突然実行するから恐ろしい!」
そう叫んで、山奥へ一目散に逃げ去ってしまったのです。完璧なテレパシー能力を持っているからこそ、「無意識の行動」や「ハプニング」には一切対応できないという、何とも皮肉でユーモラスな弱点を持つ妖怪です。

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