豆腐小僧

とうふこぞう

豆腐小僧

豆腐小僧|妖怪界の最弱マスコット。豆腐小僧はなぜ生まれたのか

基本情報

名称
豆腐小僧
読み
とうふこぞう
分類
日本の妖怪
主な伝承地
日本各地の妖怪伝承・絵画資料
出現場所
記事本文の基本情報に記載された伝承場面
特徴
江戸時代の草双紙(現代の絵本やコミックにあたる娯楽出版物)に頻繁に登場した妖怪。笠をかぶった子供の姿で、紅葉の柄が描かれたお盆の上に豆腐を乗せて立っている。
主な伝承・資料
アダム・カバット『豆腐小僧の誕生』(角川学芸出版)/京極夏彦『妖怪の理 妖怪の檻』(角川文庫)

01

伝承が存在しない「完全オリジナルの妖怪」

日本の妖怪の多くは、地方の民間伝承や、得体の知れない自然現象への恐怖から生まれています。しかし「豆腐小僧」には、そうしたバックボーン(伝承)が一切ありません。

彼は、江戸時代後期の出版ブームの中で、黄表紙(コミック)の作家や浮世絵師たちが、キャラクターとして面白おかしく描くためにゼロから生み出した「完全な創作妖怪」なのです。

伝承が存在しない「完全オリジナルの妖怪」

02

脅かさないし、むしろいじめられる

豆腐小僧の最大の特徴は「何もしないこと」です。

お盆に乗せた豆腐を人間にすすめてくることもありますが、食べても毒があるわけではなく、ただ豆腐を持っているだけ。当時のコミックの中では、他の恐ろしい妖怪たちのパシリ(使い走り)にされたり、人間にからかわれたりする、情けなくて可愛いマスコットキャラクターとして描かれました。現代の「ゆるキャラ」の完全な先駆けです。

脅かさないし、むしろいじめられる

03

スポンサーの影? 豆腐屋のプロモーション説

なぜ「豆腐」だったのか。一説には、江戸時代に豆腐料理が大流行した際、豆腐屋などの飲食業界がスポンサーとなり、本の中に自社の商品(豆腐)を宣伝するための「プロダクトプレイスメント」として登場させたのではないか、とも言われています。

妖怪でありながら恐怖の対象ではなく、商業主義とポップカルチャーの中から生まれた、極めて江戸時代らしいモダンな存在なのです。

スポンサーの影? 豆腐屋のプロモーション説

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