おとろし

おとろし

おとろし

おとろし|鳥居の上からドスン! おとろしは神社の毛むくじゃらガードマン

基本情報

名称
おとろし
読み
おとろし
分類
妖怪
主な伝承地
日本の妖怪
出現場所
日本の妖怪
特徴
鳥山石燕の『画図百鬼夜行』などに描かれる妖怪。毛むくじゃらの姿で、神社の鳥居の上などに潜み、不心得者が通ると突然落ちてきて驚かす(または押しつぶす)とされる。「おどろおどろしい」や「恐ろしい」が名前の由来とされる。
主な伝承・資料
鳥山石燕『画図百鬼夜行』、水木しげる『水木しげるの妖怪事典』(東京堂出版)

01

鳥居に潜む「毛玉」の恐怖

神社にお参りに行き、鳥居をくぐろうとした瞬間、上から突然「ドスン!」と巨大な毛むくじゃらの塊が落ちてくる。

これが「おとろし」です。鳥山石燕の絵を見ると、鳥居の上に覆いかぶさるように乗っており、長い毛の隙間からギョロリとした目と鋭い牙を覗かせています。物理的な攻撃力があるかは定かではありませんが、こんなものが上から落ちてきたら、恐怖で心臓が止まりそうになります。

鳥居に潜む「毛玉」の恐怖

02

悪い奴にしか落ちてこない「防犯システム」

非常に恐ろしい見た目をしていますが、実はおとろしは無差別に人を襲うわけではありません。

言い伝えによれば、神聖な神社にイタズラをしようとする者や、心に悪事(やましいこと)を抱えた不心得者が鳥居を通った時にだけ、上から落ちてきて脅かすのだとされています。つまり、神社を守るための「天然の防犯セキュリティ(ガードマン)」のような役割を果たしている、実は真面目な妖怪なのです。

悪い奴にしか落ちてこない「防犯システム」

03

名前の由来は「恐ろしい」

「おとろし」という奇妙な名前の由来は、ストレートに「恐ろしい(おそろしい)」という言葉が訛ったものだとする説が有力です。

また、長い髪の毛がバサバサに乱れている様子を表す「おどろ髪」から来ているという説もあります。正体は全く不明ですが、神聖な境界線(鳥居)を越える時の人間の心理的な「畏れ(おそれ)」が、毛むくじゃらの妖怪として具現化したものだと推測されます。

名前の由来は「恐ろしい」

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