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鳥居に潜む「毛玉」の恐怖
神社にお参りに行き、鳥居をくぐろうとした瞬間、上から突然「ドスン!」と巨大な毛むくじゃらの塊が落ちてくる。
これが「おとろし」です。鳥山石燕の絵を見ると、鳥居の上に覆いかぶさるように乗っており、長い毛の隙間からギョロリとした目と鋭い牙を覗かせています。物理的な攻撃力があるかは定かではありませんが、こんなものが上から落ちてきたら、恐怖で心臓が止まりそうになります。


おとろし
おとろし
01
神社にお参りに行き、鳥居をくぐろうとした瞬間、上から突然「ドスン!」と巨大な毛むくじゃらの塊が落ちてくる。
これが「おとろし」です。鳥山石燕の絵を見ると、鳥居の上に覆いかぶさるように乗っており、長い毛の隙間からギョロリとした目と鋭い牙を覗かせています。物理的な攻撃力があるかは定かではありませんが、こんなものが上から落ちてきたら、恐怖で心臓が止まりそうになります。

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非常に恐ろしい見た目をしていますが、実はおとろしは無差別に人を襲うわけではありません。
言い伝えによれば、神聖な神社にイタズラをしようとする者や、心に悪事(やましいこと)を抱えた不心得者が鳥居を通った時にだけ、上から落ちてきて脅かすのだとされています。つまり、神社を守るための「天然の防犯セキュリティ(ガードマン)」のような役割を果たしている、実は真面目な妖怪なのです。

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「おとろし」という奇妙な名前の由来は、ストレートに「恐ろしい(おそろしい)」という言葉が訛ったものだとする説が有力です。
また、長い髪の毛がバサバサに乱れている様子を表す「おどろ髪」から来ているという説もあります。正体は全く不明ですが、神聖な境界線(鳥居)を越える時の人間の心理的な「畏れ(おそれ)」が、毛むくじゃらの妖怪として具現化したものだと推測されます。

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