茨木童子

いばらきどうじ

茨木童子

茨木童子|鬼のオバチャン変装大作戦。茨木童子の「腕取り返し」事件

基本情報

名称
茨木童子
読み
いばらきどうじ
分類
妖怪
主な伝承地
京都の大江山(または羅生門)を拠点にした鬼
出現場所
平安時代に京都の大江山(または羅生門)を拠点にした鬼
特徴
平安時代に京都の大江山(または羅生門)を拠点にした鬼。酒呑童子の最も重要な部下。渡辺綱に腕を切り落とされたが、後に変装して腕を取り返した伝説で有名。
主な伝承・資料
『平家物語(剣巻)』、能『羅生門』、歌舞伎『茨木』

01

渡辺綱に腕を切り落とされる大失態

酒呑童子が源頼光たちに討伐された後も、右腕であった茨木童子(いばらきどうじ)は生き延びて京都を荒らしていました。

ある夜、一条戻橋(または羅生門)で、頼光の部下である渡辺綱(わたなべのつな)を襲撃します。しかし、激しい斬り合いの末、逆に綱の名刀(髭切)によって自分の片腕をスパーン!と斬り落とされてしまいました。命からがら逃げ出したものの、鬼のプライドはズタズタです。

渡辺綱に腕を切り落とされる大失態

02

育ての親(おばちゃん)に化けて館に潜入

綱は切り落とした鬼の腕を厳重に箱にしまい、陰陽師の助言に従って「7日間は絶対に誰も家に入れてはいけない」と門を固めました。

7日目の夜、綱の館にトントンと扉を叩く者が現れます。それは、綱が幼い頃に世話になった「育ての伯母(おば)」でした。「はるばる田舎からお前に会いに来たのに、家にも入れてくれないのかい」と泣き落としをかけられ、綱はつい情にほだされて伯母を家の中に入れてしまいます。

育ての親(おばちゃん)に化けて館に潜入

03

腕を抱えて破風から逃げ去る鬼

家に上がった伯母は、「お前が鬼の腕を斬ったと聞いて見に来たのだ。どうか見せておくれ」と頼み込みます。綱が箱を開けて腕を見せると、伯母は突然「これは俺の腕だ!!」と叫び、元の恐ろしい鬼(茨木童子)の姿に戻りました。

茨木童子は自分の腕をガシッと掴むと、家の屋根(破風)を蹴破って空へ逃げ去っていったのです。腕を取り返すためとはいえ、おばちゃんに変装して情に訴えかけるという、なんとも姑息で人間味のある鬼のエピソードです。

腕を抱えて破風から逃げ去る鬼

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