小豆洗い

あずきあらい

小豆洗い

小豆洗い|歌は怖いのに超シャイ! 小豆洗いの「臆病すぎる素顔」

基本情報

名称
小豆洗い
読み
あずきあらい
分類
日本の妖怪
主な伝承地
川のほとりや橋の下などで、ショキショキと音を立てて小豆を洗う妖怪
出現場所
川のほとり
特徴
川のほとりや橋の下などで、ショキショキと音を立てて小豆を洗う妖怪。小豆とぎとも呼ばれる。姿を見ることは難しいが、音だけが聞こえる怪異現象としても語られる。
主な伝承・資料
柳田国男『妖怪談義』(講談社学術文庫)/村上健司『妖怪事典』(毎日新聞社)

01

猟奇的な歌で人間を脅かす

夜の川辺を歩いていると、「ショキショキ」という小豆を研ぐような音が聞こえてきます。そして、不気味な声でこう歌います。

「小豆とごうか、人取って食おうか、ショキショキ」。

今から人間を取って食ってやろうか、という極めて猟奇的で恐ろしい歌です。昔の人々はこれを聞いて震え上がり、「絶対に夜の川に近づいてはいけない」と子供たちに言い聞かせてきました。

猟奇的な歌で人間を脅かす

02

覗き込むとパニックになって水に落ちる

しかし、この小豆洗い。歌の恐ろしさとは裏腹に、極度の「人見知り」で「ビビリ」な妖怪なのです。

もし勇気を出して音がする方に近づき、小豆洗いの姿を見ようと覗き込むとどうなるか。彼は人間を食うどころか、人間に見られたことに驚いてパニックを起こし、「うわぁ!」と自ら川の中にドボンと落ちて、一目散に逃げ去ってしまうのです。

覗き込むとパニックになって水に落ちる

03

正体は野生動物か、虫の音か

この奇妙で愛らしい妖怪の正体については、現実的な解釈がいくつかあります。

川辺にいるカエルやヒキガエルの鳴き声、あるいはチャタテムシという虫が障子をこする音が「小豆を洗う音」に聞こえたという説。または、夜の川辺に近づくカワウソやアライグマなどの野生動物が、人間の足音に驚いて水に飛び込む音が、伝承の元になったという見方です。自然界のちょっとした音から生み出された、愛すべき小心者の妖怪です。

正体は野生動物か、虫の音か

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