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八雲の有名な話、タイトルは「のっぺらぼう」ではなく「むじな」
小泉八雲『怪談(Kwaidan)』の「Mujina」は、東京の紀伊国坂を舞台にしています。夜道で商人が泣く女性に声をかけると、その顔には目も鼻も口もありません。
商人は逃げ、蕎麦売りに助けを求めます。ところが蕎麦売りも自分の顔を撫で、同じような何もない顔を見せます。二度続けて「顔が消える」ことで恐怖を重ねる、有名な構成です。
八雲は題を「Mujina」としました。一方、同書の注では、滑らかで完全に特徴のない顔の怪異を「nopperabo」と呼び、日本の怪異譚でよく知られた存在だと説明しています。


