Photo: Chi King / Wikimedia Commons / CC BY 3.001
恐山と並ぶ霊場。髪の毛や歯を奉納する「死者の山」
立石寺の石段を登り始めると、周囲の巨大な奇岩や岩肌に無数の卒塔婆(そとば)が立てかけられ、岩の隙間に古い硬貨がねじ込まれている異様な光景を目にします。 古くから東北地方において、立石寺は青森の恐山と並ぶ「死者の魂が集まる場所」として信仰されてきました。「山の神仏が死者の魂を浄化してくれる」と信じられており、現在でも遺族が故人の遺髪や歯などの一部を持参して岩の隙間に納める「ムカサリ絵馬」や「遺品奉納」の風習が残っています。 松尾芭蕉が感じた「閑さ(しずかさ)」とは、単なる自然の静寂だけではなく、死者の魂がひしめき合う岩山が発する、異界の張り詰めた空気感(霊気)だったのかもしれません。


Photo: unknown 18-19th century / Wikimedia Commons / Public domain

























































