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円仁を導いた「白鹿」と、落ちた毛が寺の由来に
毛越寺の開山には、ある神秘的な動物の伝説が残されています。嘉祥3年、東北地方を巡錫(じゅんしゃく)していた慈覚大師円仁は、この地で深い霧に包まれ、一頭の「白鹿」に出会いました。 円仁がその白鹿の後を追っていくと、鹿の姿は掻き消え、代わりに地面に点々と白い毛が落ちていました。その毛を辿った先で、円仁の前に白髪の老人が現れ、「この地に霊場を建立せよ」と告げたのです。この老人は薬師如来の化身であり、円仁はこれに従って一宇の堂を建てました。 「毛越寺」という少し変わった名前(毛が越えると書いて「もうつうじ」)は、この開山伝説において白鹿の「毛」が落ちていたことに由来するとされています。神の使いである動物に導かれて聖地が発見されるという、古代の神仙思想が色濃く反映された縁起です。


Photo: 663highland / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0





















































