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始まりは「漁師の網」にかかった小さな仏
浅草寺の歴史は、飛鳥時代の推古天皇36年(628年)に遡ります。当時、浅草周辺はまだ鄙びた漁村でした。ある朝、宮戸川(現在の隅田川)で漁をしていた檜前浜成(ひのくまのはまなり)と竹成(たけなり)という兄弟の網に、一寸八分(約5.5センチ)ほどの小さな像がかかりました。何度川へ投げ捨てても、また網に入ってくる。不思議に思って地元の有力者である土師中知(はじのなかとも)に見せると、それが「聖観世音菩薩」の像であることがわかりました。中知は自らの家を寺に改め、その観音像を祀りました。これが浅草寺の始まりです。大都会東京の象徴とも言える巨大なお寺が、名もなき漁師たちの偶然の発見からスタートしたという事実は、歴史のロマンを感じさせます。

始まりは「漁師の網」にかかった小さな仏
Photo: LEGACY_REFERENCE: /var/lib/are-iina/unpublished/temples/sensoji


