Photo: 663highland / Wikimedia Commons / CC BY 2.501
なぜここに? 寺の起源となった巨大奇岩「硅灰石」の謎
石山寺の境内に足を踏み入れると、国宝の本堂や多宝塔を支えるように、ゴツゴツとした巨大な岩の塊が山肌に露出しているのに圧倒されます。これが寺の名前の由来となった「硅灰石(けいかいせき)」です。 硅灰石は、石灰岩にマグマが貫入して熱変成を起こすことで生まれる鉱物ですが、通常は大理石などに変化するため、これほど巨大な岩盤として地表に露出することは地質学的に極めて稀です。周囲の穏やかな山の風景の中で、この岩だけが白黒の異様な模様を持ち、強烈な磁場やエネルギーを放っているかのように見えます。 古代の人々もこの異質な岩石群に「神仏の強い霊力」を感じ取ったのでしょう。天平19年(747年)、聖武天皇の命を受けた良弁(ろうべん)僧正が、この岩盤の上に観音像を祀ったのが石山寺の始まりです。大自然のバグとも言える奇岩が、そのまま信仰の基盤となったのです。























































