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消えた巨大な「大仏殿」と、室町時代の大津波伝説
現在の鎌倉大仏は青空の下にポツンと座っていますが、鎌倉時代の書物『吾妻鏡』などによれば、当初は大仏を雨風から守る巨大な「大仏殿」が建てられていました。大仏の周囲を歩くと、かつて建物を支えていた巨大な丸い礎石がいくつも残っているのがわかります。 では、大仏殿はどこへ消えてしまったのでしょうか。寺伝や『太平記』によれば、建武元年(1334年)や応安2年(1369年)の台風で倒壊した記録があり、決定打となったのは明応7年(1498年)に発生した大地震(明応地震)に伴う「巨大津波」だとされています。 由比ヶ浜から押し寄せた大津波が内陸深くの長谷まで到達し、巨大な大仏殿を丸ごと飲み込んで海へ持ち去ってしまったというのです。木造の建物が流されても、重量121トンもの青銅の大仏だけは流されずにその場に残り続け、現在のような「露座の大仏」になったという、自然の猛威と大仏のスケールを物語る壮絶な伝説です。

Photo: 江戸村のとくぞう / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

















































