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自画像と遺髪が納められた利家の御影堂
慶長4年(1599年)、前田利家は大坂で病に倒れ、62歳で生涯を閉じました。その遺骸は金沢の野田山へと運ばれて埋葬されましたが、宝円寺には利家の精神を身近に祀るための「御影堂(みえいどう)」が建立されました。 この御影堂には、前田利家が生前に自らの姿を描かせたといわれる自画像(肖像画)と、利家自身の遺髪が納められています。加賀藩を絶対的な権力で統治した初代藩主の身体的痕跡(遺髪)を境内に安置することで、宝円寺は金沢城下における前田家の威信を象徴する聖地としての役割を担いました。 御影堂の内部には歴代藩主や正室の位牌もずらりと安置されており、藩主一族が金沢に滞在している間、彼らの魂を供養するための最前線の施設として厚く保護されました。

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