東本願寺

ひがしほんがんじ

東本願寺

東本願寺|巨大建築を引っ張ったのは「女性の髪」。東本願寺に残る凄絶な信仰の証

世界最大級の木造建築を支えたのは、女性たちの「髪の毛」でした。凄絶な信仰心が形になった「毛綱」が語る、宗派分裂と再建のエネルギー。

基本情報

名称
東本願寺(ひがしほんがんじ)
読み
ひがしほんがんじ
所在地
京都府京都市下京区
創建
慶長7年(1602年)
宗派
真宗大谷派(真宗本廟)
本尊
阿弥陀如来
主な見どころ
御影堂の再建時に使われた巨大な「毛綱」が保存されている
ゆかりの人物
徳川家康

東本願寺を、巨大建築を引っ張ったのは「女性の髪」。東本願寺に残る凄絶な信仰の証という切り口から読み直します。

01

なぜ髪の毛で綱を作ったのか

明治期の御影堂再建工事では、巨大な木材を雪山から運び出す必要がありました。しかし、麻の綱では重さに耐えきれず切れてしまいます。そこで、全国の熱心な女性門徒たちが自らの髪の毛を寄進し、麻と編み込んで強靭な「毛綱」を作ったのです。

なぜ髪の毛で綱を作ったのか

なぜ髪の毛で綱を作ったのか

Photo: LEGACY_REFERENCE: /var/lib/are-iina/unpublished/temples/higashi-honganji

02

西と東、宗派分裂のプライド

なぜそこまでして再建に熱中したのでしょうか。浄土真宗は戦国時代以降、徳川家康の政策も絡んで「西本願寺」と「東本願寺」に分裂しました。東本願寺は何度も火災に見舞われましたが、「西に負けられない」という門徒たちの強烈なプライドと信仰心が、巨大建築を何度も蘇らせる原動力となりました。

西と東、宗派分裂のプライド

西と東、宗派分裂のプライド

Photo: LEGACY_REFERENCE: /var/lib/are-iina/unpublished/temples/higashi-honganji

03

展示された毛綱が放つ異様な存在感

現在でも、東本願寺の廊下には実際に使われた「毛綱」の一部がガラスケースに入れられて展示されています。太さ数十センチ、真っ黒で独特の艶を持つその綱は、数え切れないほどの女性たちの祈りと執念が物理的な塊になったような、一種の凄みを感じさせます。まとめ東本願寺の巨大さは、権力者の力ではなく、名もなき無数の民衆(特に女性たち)の信仰心によって立ち上げられたものです。「毛綱」は、日本における民衆仏教のエネルギーの底知れなさを、視覚的に訴えかけてくる生々しい遺物です。

展示された毛綱が放つ異様な存在感

展示された毛綱が放つ異様な存在感

Photo: LEGACY_REFERENCE: /var/lib/are-iina/unpublished/temples/higashi-honganji

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