六波羅蜜寺

ろくはらみつじ

六波羅蜜寺

六波羅蜜寺|口からミニ仏が連なるシュールな国宝。六波羅蜜寺「空也上人像」の天才的なデザイン

口から6体の小さな仏様が飛び出している奇妙な木像。念仏の元祖・空也上人像は、なぜあのようなシュールな姿で彫られたのでしょうか。

基本情報

名称
六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)
読み
ろくはらみつじ
所在地
京都府京都市東山区
創建
天暦5年(951年)
宗派
真言宗智山派
本尊
十一面観音
主な見どころ
口から仏が飛び出す「空也上人立像」をはじめ、写実的すぎる鎌倉彫刻の宝庫
ゆかりの人物
空也上人

六波羅蜜寺を、口からミニ仏が連なるシュールな国宝。六波羅蜜寺「空也上人像」の天才的なデザインという切り口から読み直します。

01

「南無阿弥陀仏」の音を可視化した天才仏師

空也上人は、平安時代に疫病が流行した際、町中を歩き回り「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えて人々を救いました。鎌倉時代の仏師・康勝(運慶の四男)は、空也の口から発せられた「な・む・あ・み・だ・ぶつ」の6つの音声が、それぞれ仏の姿に変わったという伝承を、そのまま木彫りで立体化してしまいました。「音の視覚化」という極めて現代的なデザインセンスです。

「南無阿弥陀仏」の音を可視化した天才仏師

「南無阿弥陀仏」の音を可視化した天才仏師

Photo: LEGACY_REFERENCE: /var/lib/are-iina/unpublished/temples/rokuharamitsuji

02

ガリガリの肉体とサンダル履き

この像の凄さは口の中だけではありません。空也の肉体は浮き出た血管や骨までリアルに彫り込まれ、足元は藁で編んだ粗末なサンダル(草鞋)を履いています。仏教の高僧を神格化するのではなく、埃まみれでスラム街を歩く「ストリートの宗教家」の生々しさを克明に記録しているのです。

ガリガリの肉体とサンダル履き

ガリガリの肉体とサンダル履き

Photo: LEGACY_REFERENCE: /var/lib/are-iina/unpublished/temples/rokuharamitsuji

03

平家滅亡の悲哀を伝える「清盛像」

六波羅蜜寺周辺は、かつて平家一門の巨大な屋敷街(六波羅)でした。ここには空也像の他にも、教科書でおなじみの「平清盛坐像」があります。傲慢な独裁者ではなく、巻物を手にし、少し疲れたような穏やかな表情の清盛像は、平家の栄枯盛衰を静かに物語っています。まとめ六波羅蜜寺は、念仏の音を物理的に彫り出した空也像や、人間臭い平清盛像など、鎌倉時代の彫刻家たちの「写実への異常な執念」が詰まったタイムカプセルのようなお寺です。口から仏が飛び出すデザインは、当時の人々のリアルな祈りの強さを見事に表現しています。

平家滅亡の悲哀を伝える「清盛像」

平家滅亡の悲哀を伝える「清盛像」

Photo: LEGACY_REFERENCE: /var/lib/are-iina/unpublished/temples/rokuharamitsuji

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