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父の代から始まった「美濃国盗り」の宗教的拠点
歴史小説などで「一介の油売りから大名に成り上がった」と描かれることが多い斎藤道三ですが、近年の歴史研究により、美濃国の国盗りは道三の父である長井新左衛門尉と、道三の親子二代にわたる事業であったことが明らかになっています。 道三の父・新左衛門尉は、元々は京都の妙覚寺の僧侶でしたが、還俗して美濃へと下り、守護大名の土岐氏に仕えて頭角を現しました。その際、妙覚寺の系列であるこの常在寺を拠点とし、日蓮宗の強力なネットワークを利用して美濃国内における情報収集と勢力拡大を図ったのです。 常在寺は、斎藤家にとって単なる祈りの場ではなく、彼らが美濃の最高権力者へと駆け上がるための政治的・軍事的な最前線基地として、一族の野望を陰から支え続けた極めて重要な寺院でした。


