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日本の寺院では珍しい「下り参道」
通常、神社や寺院の参道は、神仏を見上げるように「上り坂」や階段になっているのが普通です。しかし泉涌寺では、大門を入ると参道が急な「下り坂」になっており、見下ろした谷底のような場所に巨大な仏殿が建っています。この「下り参道」は、全国的にも非常に珍しい構造です。

日本の寺院では珍しい「下り参道」
Photo: LEGACY_REFERENCE: /var/lib/are-iina/unpublished/temples/sennyuji

せんにゅうじ
泉涌寺
皇室の菩提寺として「御寺(みてら)」と呼ばれる格式高い泉涌寺。天皇の葬儀が行われたこの寺には、一般の寺院とは決定的に違う「見下ろす」構造がありました。
泉涌寺を、参道を「下って」本堂へ?皇室の菩提寺・泉涌寺(みてら)の特殊すぎる空間構造という切り口から読み直します。
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通常、神社や寺院の参道は、神仏を見上げるように「上り坂」や階段になっているのが普通です。しかし泉涌寺では、大門を入ると参道が急な「下り坂」になっており、見下ろした谷底のような場所に巨大な仏殿が建っています。この「下り参道」は、全国的にも非常に珍しい構造です。

日本の寺院では珍しい「下り参道」
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なぜこのような地形を選んだのでしょうか。一説には、ここは天皇や皇族を弔うための特別な場所であり、高貴な身分の人々が参拝する際、「天子(天皇)が仏を見上げるのではなく、天からの視点で仏の空間へ降りていく」という皇室独自の権威づけが関係しているとも言われています。

なぜ仏様を見下ろすのか?
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泉涌寺のもう一つの見どころが、絶世の美女・楊貴妃をモデルにしたと伝わる「楊貴妃観音坐像」です。鎌倉時代に中国(南宋)から持ち込まれたもので、日本の仏像とは明らかに違う、生々しいほどの妖艶さとエキゾチックな美しさを持っています。皇室の厳格な菩提寺の中に、こうした異国情緒あふれる美しい仏像が安置されているギャップも魅力です。まとめ「下り参道」という特殊な地形と、歴代天皇が眠る圧倒的な静寂。泉涌寺は、一般の仏教寺院とは全く違う「皇室の私的な聖域」としての顔を持っています。大門から見下ろす仏殿の風景は、俗世間から冥界へと降りていくような不思議な感覚を味わわせてくれます。

楊貴妃が観音様になっている?
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