Photo: Dokudami / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.001
険しい山道を登る「上醍醐」と、湧き続ける霊泉
醍醐寺の広大な境内は、山の麓にある「下醍醐(しもだいご)」と、山頂付近にある「上醍醐(かみだいご)」の二つのエリアに大きく分かれています。観光客の多くは平坦な下醍醐のみを散策しますが、醍醐寺の真の原点は、標高約450メートルの険しい山道を1時間近く登った先にある上醍醐にあります。 貞観16年(874年)、開山の聖宝がこの山を登っていた際、山の神の化身である老翁から霊泉の場所を教えられました。その泉の水を一口飲んだ聖宝が「ああ、醍醐味なるかな(仏教における最上の味)」と感嘆したことが、寺の名称の由来となっています。 現在でも上醍醐にはこの「醍醐水」が絶えることなく湧き出しており、修験道(山岳信仰)の厳しい修行の場として開かれた密教寺院の、荒々しくも神聖な原風景を体感することができます。

Photo: Zairon / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
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