八咫烏

やたがらす

八咫烏

八咫烏|ただの鳥じゃない! 八咫烏の「天界ナビゲーション」

基本情報

名称
八咫烏
読み
やたがらす
神格・役割
導きの神使・霊鳥
系譜
高皇産霊尊、神武天皇
関連する神
神武天皇、賀茂氏
主なゆかりの地
熊野、吉野
主な登場資料
『古事記』『日本書紀』
代表的な物語
神武東征で道案内をする三本足の烏

01

絶体絶命の神武軍を救うナビゲーター

初代天皇となる神武天皇(カムヤマトイワレビコ)が、天下を治めるために東へ進軍していた「神武東征」の途中のことです。

熊野(和歌山県)の険しい山中に足を踏み入れた神武軍は、土地の神の毒気にあてられて全軍が気絶してしまうなど、絶体絶命のピンチに陥ります。どうにか目を覚ましたものの、道に迷って進めなくなった彼らのもとへ、天界から一羽の巨大なカラスがバサバサと飛んできました。これが「八咫烏(ヤタガラス)」です。

絶体絶命の神武軍を救うナビゲーター

02

敵対部族を説得する「外交官」の役割

ヤタガラスは単に道を案内しただけではありません。『日本書紀』では、道中の土着の豪族たちのもとへ飛び、「天の神の御子(神武天皇)が来たのだから、降伏しなさい」と説得して回る「外交使節」のような役割も果たしています。

この時、兄宇迦斯(エウカシ)という豪族は降伏を拒否し、なんとヤタガラスに向かって弓を引きました。ヤタガラスは間一髪で飛び去って難を逃れますが、神の使いに矢を射掛けたエウカシは、のちに自ら仕掛けた罠に引っかかって自滅するという哀れな最期を遂げます。

敵対部族を説得する「外交官」の役割

03

なぜ「三本足」なのか?

ヤタガラスといえば「三本足」の姿が有名で、サッカー日本代表のエンブレムにも採用されています。

しかし、実は『古事記』や『日本書紀』には「三本足であった」という記述は一切ありません。後世の人々が、中国の神話に登場する「太陽の中に棲む三本足の鳥(三足烏)」の伝説と、日本のヤタガラスを同一視(結びつけ)したことで、現在のような三本足のビジュアルが定着したと考えられています。古代のオリエンテーリングから現代のスポーツまで、勝利へ導くシンボルとして飛び続けています。

なぜ「三本足」なのか?

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