01
妹の「おまけ」として嫁がされる屈辱
天から降りてきた神・ニニギノミコトは、絶世の美女である妹(コノハナサクヤヒメ)に一目惚れし、結婚を申し込みます。
父であるオオヤマツミは喜んで娘を差し出しますが、なぜか「姉の石長比売(イワナガヒメ)も一緒に」と二人セットでニニギの元へ送り出しました。当時の結婚の風習(姉妹婚)という背景はありますが、イワナガヒメにとっては「美しい妹のおまけ」として嫁がされる屈辱的なスタートでした。


いわながひめ
石長比売
01
天から降りてきた神・ニニギノミコトは、絶世の美女である妹(コノハナサクヤヒメ)に一目惚れし、結婚を申し込みます。
父であるオオヤマツミは喜んで娘を差し出しますが、なぜか「姉の石長比売(イワナガヒメ)も一緒に」と二人セットでニニギの元へ送り出しました。当時の結婚の風習(姉妹婚)という背景はありますが、イワナガヒメにとっては「美しい妹のおまけ」として嫁がされる屈辱的なスタートでした。

02
ニニギの元へ到着した姉妹ですが、ニニギの反応は残酷なものでした。
『古事記』には、イワナガヒメの容姿が「大変醜かった」と記されています。ルックス重視のニニギは、美しい妹だけを自分の妻として手元に置き、醜い姉のイワナガヒメを「実家へ送り返す(返品する)」という仕打ちに出たのです。拒絶された彼女の悲しみと屈辱は、計り知れません。

03
実家に送り返されてきた姉を見て、父・オオヤマツミは激怒します。
「私が姉妹をセットで送ったのには理由がある。岩のように永遠の命を持つ姉(イワナガヒメ)と、桜のように繁栄する妹(コノハナサクヤヒメ)を娶れば、天の神の命は永遠に安泰になるはずだった。しかし姉を送り返したことで、お前たち天の神の命は、桜の花のようにあっけなく散る短いものになるだろう!」
これが日本神話における「なぜ天皇(人間)は神の血を引いているのに、不老不死ではなく寿命があるのか」という起源(バッドエンド)の物語です。彼女の悲劇が、人類の「死」を決定づけたのです。

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