花咲く国土を背景に立つ国生みの女神イザナミ

いざなみ

イザナミ

イザナミ|国生みの最初の失敗は「声をかける順番」?

基本情報

名称
伊邪那美命(イザナミノミコト)
読み
イザナミノミコト
神格・役割
国生み・神生みを担う女神、黄泉津大神
系譜
神世七代の最後に生まれた神(『古事記』)
関連する神
イザナギ(夫)、火之迦具土神(子)
主なゆかりの地
日本神話の伝承地各地
主な登場資料
『古事記』上巻。物語上の心情や神格を断定しない
代表的な物語
国生みの最初の失敗は「声をかける順番」?

01

国生みの最初の失敗は「声をかける順番」?

イザナギとイザナミは天の御柱を巡り、出会ったところで結婚の言葉を交わします。最初はイザナミから声をかけました。

その後に生まれた水蛭子は、葦船に乗せて流されます。二柱が天つ神に尋ねると、女神から先に声をかけたことがよくなかったと告げられ、儀式をやり直しました。

これは『古事記』が描く婚姻儀礼の物語です。現代の結婚の正しい順番を示す規則ではありません。

天の御柱を挟んで向かい合うイザナギとイザナミ

02

火の神を生み、創造の女神は命を落とした

イザナミは国土に続いて、山や海などに関わる神々を生みます。ところが火の神・火之迦具土神を出産した際、火によって重い傷を負い、病に伏します。

その苦しみの中で、吐いたものや排泄物からも神々が生まれたと『古事記』は伝えます。創造が死に向かう場面でも、なお新たな神が生まれるのです。

やがてイザナミは神避りし、イザナギは深く嘆きます。国と神々の誕生を描く物語の中で、創造を担った女神自身も死から逃れられませんでした。

火の神を産んで炎の熱に苦しむイザナミ

03

大岩を挟む夫婦の別れが、生と死の由来に

黄泉の国から戻ろうとしたイザナギは、妻との約束を破ってその姿を見てしまい、逃げ出します。イザナミは夫を追い、二柱は黄泉比良坂を塞ぐ千引の岩を挟んで向かい合いました。

イザナミは、夫がそのようにするなら一日に千人の人間を死なせると告げます。イザナギは、一日に千五百の産屋を建てようと答えました。

『古事記』はこのやり取りを、一日に人が死に、同時に新たな人が生まれることの由来として語ります。神話の世界で、夫婦の決別が生と死を分かつ境界となるのです。

黄泉比良坂の大岩を挟み向かい合うイザナミとイザナギ

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