スサノオ

すさのお

スサノオ

スサノオ|暴れん坊なのに、ヤマタノオロチ戦では頭脳派

基本情報

名称
須佐之男命(スサノオノミコト)など
読み
スサノオノミコト
神格・役割
イザナギから海を治めるよう命じられた神。ヤマタノオロチ退治でも知られる
系譜
イザナギ(父)、アマテラス(姉)、クシナダヒメ(妻)
関連する神
イザナギ(父)、アマテラス(姉)、クシナダヒメ(妻)
主なゆかりの地
島根県出雲地方
主な登場資料
『古事記』『日本書紀』
代表的な物語
泣き続けたら、山も川も干上がった

01

泣き続けたら、山も川も干上がった

スサノオは父のイザナギから、海を治めるよう命じられます。

ところが、スサノオは任された仕事をせず、ひたすら泣き続けました。

理由を聞かれると、「亡くなった母のいる国へ行きたい」と答えます。

ちょっと泣いた程度ではありません。

『古事記』では、スサノオは長いひげが胸元に届くほどになるまで泣き続けたとされています。

しかも、泣いているのは強大な力を持つ神様。

スサノオが泣き続けたことで、青々としていた山は枯れ、川や海まで干上がってしまいます。

泣いているだけなのに、被害が大きすぎる。

これには父のイザナギも黙っていません。

なぜ任された国を治めずに泣いているのかと問いただし、最後にはスサノオを追い出します。

のちにヤマタノオロチを倒す英雄の物語は、

「母のいる国へ行きたい」と泣き続け、山や川まで大変なことにして父から追い出される

という、なかなか予想できないところから始まるのです。

泣き続けたら、山も川も干上がった

02

助けるヒロインを、なぜか櫛にする

父から追い出され、高天原でも騒ぎを起こしたスサノオは、やがて地上へ降ります。

そこで出会ったのが、泣いている老夫婦と、その娘クシナダヒメでした。

話を聞くと、恐ろしい怪物ヤマタノオロチが毎年やってきて、娘を一人ずつ食べてしまったとのこと。

8人いた娘は、とうとうクシナダヒメ一人になっていました。

スサノオは、クシナダヒメとの結婚を条件に、ヤマタノオロチを退治することにします。

ここから、いよいよ英雄らしい展開です。

ところがその直後、スサノオはかなり不思議なことをします。

『古事記』では、クシナダヒメの姿を櫛に変え、自分の髪に挿したとされています。

安全な場所へ逃がすのではありません。

櫛にして、自分の頭へ。

「えっ、アイテム化して装備した?」

とツッコミたくなりますが、本当にそういう展開です。

助けるはずのヒロインを櫛にして髪に挿したまま、スサノオは巨大な怪物との戦いに向かいます。

神様ならではの守り方なのかもしれませんが、なかなか思いつかない方法です。

助けるヒロインを、なぜか櫛にする

03

暴れん坊なのに、戦い方は頭脳派

いよいよヤマタノオロチとの対決です。

それまでのスサノオを見ていると、巨大な怪物を相手に真正面から暴れ回りそうな気がします。

ところが、実際の作戦はかなり冷静です。

スサノオは老夫婦に、何度も繰り返して造る強い酒を用意するよう頼みます。

さらに、8つの入口を作り、それぞれに酒を入れた入れ物を置きました。

そこへヤマタノオロチがやって来ます。

8つの頭で酒を飲み、

酔っ払い、

そのまま眠ってしまいます。

スサノオは、そこを狙ってヤマタノオロチを倒しました。

暴れん坊なのに、怪物退治は酒を飲ませて寝かせてから。

意外と頭脳派です。

しかも、ヤマタノオロチの尾を切ったところ、中から立派な剣が出てきます。

スサノオはその剣を「不思議な剣だ」と考え、姉のアマテラスへ差し出しました。

あれだけ姉に迷惑をかけていたのに、ここではちゃんと貴重な剣を渡します。

泣き続けて父から追い出された問題児が、最後には知恵を使って巨大な怪物を退治する。

スサノオ、振れ幅が大きすぎます。

暴れん坊なのに、戦い方は頭脳派

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