01
泣いていた8番目の生贄の少女
高天原を追放されて出雲の国(島根県)に降り立ったスサノオは、川の上流で泣いている老夫婦と美しい少女に出会います。
老夫婦には8人の娘がいましたが、毎年やってくる巨大な怪物「ヤマタノオロチ(八岐大蛇)」に一人ずつ食べられてしまい、ついに最後に残った末っ子の櫛名田比売(クシナダヒメ)の番が来てしまったと泣いていました。これを聞いたスサノオは、「お前の娘を私にくれるなら、怪物を退治してやろう」とイケメン発言で結婚を申し込みます。


くしなたひめ
櫛名田比売
01
高天原を追放されて出雲の国(島根県)に降り立ったスサノオは、川の上流で泣いている老夫婦と美しい少女に出会います。
老夫婦には8人の娘がいましたが、毎年やってくる巨大な怪物「ヤマタノオロチ(八岐大蛇)」に一人ずつ食べられてしまい、ついに最後に残った末っ子の櫛名田比売(クシナダヒメ)の番が来てしまったと泣いていました。これを聞いたスサノオは、「お前の娘を私にくれるなら、怪物を退治してやろう」とイケメン発言で結婚を申し込みます。

02
ヤマタノオロチ退治の準備を進めるスサノオですが、一番大切なのはクシナダヒメを安全に守ることです。
ここでスサノオは謎の神術を使います。なんと、美少女であるクシナダヒメの姿を、手のひらサイズの「湯津爪櫛(ゆつつまぐし=神聖な櫛)」に変身させてしまったのです! そしてスサノオは、その櫛を自分の髪(みずら)にガシッと突き刺しました。つまり、激しいバトルの最中、ヒロインはずっとスサノオの頭の上で「櫛」として見守っていたのです。

03
スサノオが強い酒を使って見事にヤマタノオロチを討ち取った後、クシナダヒメは元の美しい姿に戻してもらいました。
二人は新居(須賀の宮)を構え、幸せな結婚生活を始めます。この時、スサノオが喜びのあまり詠んだ「八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣作る その八重垣を」という歌は、日本で最初の「和歌(三十一文字)」だとされています。生贄の少女から始まり、日本文学の原点となる最高のラブソングを贈られた、元祖シンデレラヒロインです。

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