01
『古事記』では、登場した直後に姿を消す
『古事記』では、伊耶那岐命の禊から天照大御神、月読命、須佐之男命が生まれる。月読命は夜の世界を治めるよう命じられるが、その後の物語にはほとんど登場しない。
三貴子の一柱という高い位置づけと、物語上の出番の少なさ。この落差こそ、月読命最大の特徴である。


つくよみのみこと
月読命
01
『古事記』では、伊耶那岐命の禊から天照大御神、月読命、須佐之男命が生まれる。月読命は夜の世界を治めるよう命じられるが、その後の物語にはほとんど登場しない。
三貴子の一柱という高い位置づけと、物語上の出番の少なさ。この落差こそ、月読命最大の特徴である。

02
『日本書紀』の一書では、月夜見尊が天照大神の命を受けて保食神を訪ねる。保食神が口から食物を出してもてなすと、月夜見尊はそれを汚らわしいとして斬り殺した。怒った天照大神が月夜見尊と会わなくなり、昼と夜が分かれたと説明される。
重要なのは、この話を『古事記』と混ぜないこと。『古事記』では、食物神を殺す役割は須佐之男命が担っている。

03
月読命の出番が少ない理由については、月と須佐之男命の神格が重なったという説など、複数の研究上の見方がある。
原典自体が多くを語っていない以上、「農耕社会では月が軽視されたから」など一つの理由で説明し切るのは危険だ。むしろ、三貴子なのに詳細がほとんど残らないこと自体を謎として楽しむ方が、原典に忠実である。

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