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朝霧を吹き払う「息吹」の神
神話によれば、イザナギが朝霧を吹き払おうとして「息」を吹きかけた際、その大気の流れから生まれたのが志那都比古神(シナツヒコ)です。「息」という人間の生命活動が、そのまま自然現象である「風」と結びついた、古代人のスケールの大きな想像力が窺えます。


しなつひこのかみ
志那都比古神
01
神話によれば、イザナギが朝霧を吹き払おうとして「息」を吹きかけた際、その大気の流れから生まれたのが志那都比古神(シナツヒコ)です。「息」という人間の生命活動が、そのまま自然現象である「風」と結びついた、古代人のスケールの大きな想像力が窺えます。

02
風は農作物の受粉を助け、季節を運ぶ恵みであると同時に、台風(暴風)となって稲をなぎ倒す恐ろしい厄災でもありました。そのため、風を怒らせないように鎮める「風神祭」などの対象として、古くから全国の農民たちから恐れられ、かつ篤く信仰されました。

03
鎌倉時代、日本にモンゴル帝国が攻めてきた「元寇」の際、伊勢神宮に祀られていた風神(シナツヒコ)が猛烈な暴風雨を起こし、敵の船団を壊滅させたという伝説が生まれました。これが、日本を守る「神風(かみかぜ)」という言葉と信仰の歴史的なルーツとなっています。

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