大国主命

おおくにぬしのみこと

大国主命

大国主命|80人の兄に殺され、国を譲った神

基本情報

名称
大国主命
読み
おおくにぬしのみこと
神格・役割
国づくりを担った国津神、出雲大社の祭神
系譜
須佐之男命の六世の孫とされる(『古事記』)
関連する神
須佐之男命、少名毘古那神、八上比売
主なゆかりの地
島根県出雲地方(出雲大社など)
主な登場資料
国づくりと、衝撃の「国譲り」
代表的な物語
80人の兄たちからの壮絶な「いじめ」

01

80人の兄たちからの壮絶な「いじめ」

「因幡の白兎」の物語で、傷ついたウサギに治療法を教える優しい神様(大穴牟遅神=若き日の大国主)。しかし『古事記』によれば、彼は八十神(やそがみ)と呼ばれる80人の兄たちの荷物持ちとしてこき使われる下働きでした。

ウサギの予言通り、美しい八上比売(ヤガミヒメ)と結婚することになった彼は、嫉妬に狂った兄たちから命を狙われます。真っ赤に焼けた巨大な岩をイノシシだと騙されて受け止めさせられ、焼き殺されたり、木の間に挟まれて圧死させられたり。彼はその度に母や女神の力で蘇るという、壮絶なデスゲームを経験しています。

80人の兄たちからの壮絶な「いじめ」

02

根の堅州国での試練とスサノオのムチャぶり

逃げ延びた大国主は、地下の世界(根の堅州国)へ向かい、そこでスサノオの娘である須勢理毘売(スセリビメ)と一目で恋に落ちます。

しかし、義父となった荒ぶる神・スサノオは彼を認めません。「蛇のいる部屋で寝ろ」「ムカデとハチのいる部屋で寝ろ」「野原に放った矢を取ってこい(そして野原に火を放つ)」という、ほとんど殺意しかない試練を次々と与えます。大国主はスセリビメの助けを借りてこれらをクリアし、最後はスサノオの宝物を盗んで妻と共に駆け落ちします。この時、スサノオは遠ざかる彼に向かって「お前が大国主となって、立派な国を作れ!」とエールを送ったのでした。

根の堅州国での試練とスサノオのムチャぶり

03

国づくりと、衝撃の「国譲り」

数々の試練を乗り越え、立派な地上の支配者となった大国主。しかし、彼の物語のクライマックスは「国づくり」ではなく、その国をアマテラス側に引き渡す「国譲り(くにゆずり)」にあります。

高天原(天界)から武神たちが降りてきて、「この国は我々が治めるべきだ。お前は退け」と迫られます。二人の息子が天の神に負けた後、大国主はあっさりと国を譲ることを決断します。ただし、一つの条件を出しました。「私の住み処として、天の神の御殿と同じくらい立派な神殿を建ててほしい」。こうして建てられた巨大な神殿が、現在の出雲大社の起源だと神話は伝えています。

国づくりと、衝撃の「国譲り」

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