海と島々を背景に立つ創造神イザナギ

いざなぎ

イザナギ

イザナギ|「見るな」という約束を破り、桃と禊で黄泉から戻った神

基本情報

名称
伊邪那岐命(イザナギノミコト)
読み
イザナギノミコト
神格・役割
国生み・神生みを担う男神
系譜
神世七代の最後に生まれた神(『古事記』)
関連する神
イザナミ(妻)、アマテラス・ツクヨミ・スサノオ
主なゆかりの地
日本神話の伝承地各地
主な登場資料
『古事記』上巻。物語上の行動と実在の人物像は区別する
代表的な物語
「見るな」という約束を、なぜ破ったのか

01

「見るな」という約束を、なぜ破ったのか

火の神を生んで亡くなったイザナミを迎えに、イザナギは黄泉の国へ向かいます。イザナミは、黄泉の神と相談する間は自分を見ないでほしいと伝えました。

待ちきれなくなったイザナギは、髪に挿した櫛の歯に火を灯し、暗闇の中の妻の姿を見てしまいます。そこには、かつての姿とは変わったイザナミがいました。

約束を破られて恥をかかされたイザナミは怒り、イザナギを追わせます。「見るな」という禁忌が、夫婦の再会を別れへ変えてしまう場面です。

櫛に灯した火で黄泉の国のイザナミを見てしまうイザナギ

02

追っ手を退けたのは、三つの桃だった

黄泉の国から逃げるイザナギは、髪飾りや櫛を投げ、そこから生じた食べ物に追っ手が気を取られている間に先へ進みます。

黄泉比良坂まで来ると、今度は三つの桃の実を投げつけ、追っ手を退けました。『古事記』ではイザナギが桃の働きをたたえ、意富加牟豆美命という名を授けます。

国土を生んだ神の危機を救ったのが、武器ではなく桃だったという意外さ。物語の中で桃は、人を災いから守る役割を担っています。

黄泉比良坂で桃の実を投げて追っ手から逃げるイザナギ

03

目と鼻を洗うと、三柱の神が生まれた

黄泉の国から戻ったイザナギは、死者の国の穢れを落とすため、川の水で禊を行います。身に着けたものを外し、体を洗う過程でも多くの神々が生まれました。

さらに左目を洗うとアマテラス、右目を洗うとツクヨミ、鼻を洗うとスサノオが誕生します。この三柱は、後に「三貴子」と呼ばれる神々です。

イザナギは三柱にそれぞれ治める領域を定めます。黄泉からの帰還と体を清める行為が、新たな神々の誕生に結びつく場面です。

水辺で禊をするイザナギと背後に現れる三貴子

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