01
ターゲットは「トイレ中の姫」
『古事記』には、大物主神(オオモノヌシ)の信じられないような求婚エピソードが残されています。
彼が目をつけたのは、勢夜陀多良比売(セヤダタラヒメ)という美しい女性でした。オオモノヌシは彼女を自分のものにするため、「丹塗矢(にぬりや=赤い矢)」に変身します。そして、姫が用を足すために川の上のトイレ(厠)にやってきたタイミングを見計らい、川上から矢の姿でどんぶらこと流れていき、姫の「ホト(陰部)」をチクッと突いたのです。


おおものぬしのかみ
大物主神
01
『古事記』には、大物主神(オオモノヌシ)の信じられないような求婚エピソードが残されています。
彼が目をつけたのは、勢夜陀多良比売(セヤダタラヒメ)という美しい女性でした。オオモノヌシは彼女を自分のものにするため、「丹塗矢(にぬりや=赤い矢)」に変身します。そして、姫が用を足すために川の上のトイレ(厠)にやってきたタイミングを見計らい、川上から矢の姿でどんぶらこと流れていき、姫の「ホト(陰部)」をチクッと突いたのです。

02
突然の出来事に驚き、パニックになった姫は、その赤い矢を拾って自分の部屋へ持ち帰りました。
すると、矢は突然立派なイケメン(オオモノヌシ)の姿に変身し、そのまま姫と結ばれました。現代のコンプライアンス的には完全にアウトな変態的アプローチですが、古代の神話において「赤い矢」や「雷」は神の霊力の象徴であり、神が乙女に受胎させる神聖な儀式(神婚神話)の代表的なパターンの一つとされています。

03
もう一つの有名なエピソードが、倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメ)との結婚です。
オオモノヌシは夜だけ姫の元へ通っていましたが、姫が「あなたの本当の姿を見たい」と懇願します。オオモノヌシは「朝、櫛箱の中に入っているが、絶対に驚くなよ」と告げました。翌朝、姫が箱を開けると、そこには小さな美しい「ヘビ」が入っていました。驚いた姫が悲鳴を上げたため、オオモノヌシは「恥をかかせたな!」と激怒し、三輪山へ帰ってしまいます。強大な力を持つ山の神は、ヘビを化身とし、時には執念深く、時にはプライドが高い、恐るべき自然そのものでした。

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