大物主神

おおものぬしのかみ

大物主神

大物主神|トイレに流れる「赤い矢」。大物主神の過激なストーカー婚

基本情報

名称
大物主神
読み
おおものぬしのかみ
神格・役割
国造り・蛇神・酒造りの神
系譜
大国主神の和魂ともされる
関連する神
勢夜陀多良比売、倭迹迹日百襲姫命
主なゆかりの地
三輪山、大神神社
主な登場資料
『古事記』『日本書紀』
代表的な物語
赤い矢と神婚、三輪山の蛇神伝承

01

ターゲットは「トイレ中の姫」

『古事記』には、大物主神(オオモノヌシ)の信じられないような求婚エピソードが残されています。

彼が目をつけたのは、勢夜陀多良比売(セヤダタラヒメ)という美しい女性でした。オオモノヌシは彼女を自分のものにするため、「丹塗矢(にぬりや=赤い矢)」に変身します。そして、姫が用を足すために川の上のトイレ(厠)にやってきたタイミングを見計らい、川上から矢の姿でどんぶらこと流れていき、姫の「ホト(陰部)」をチクッと突いたのです。

ターゲットは「トイレ中の姫」

02

矢からイケメンに変身

突然の出来事に驚き、パニックになった姫は、その赤い矢を拾って自分の部屋へ持ち帰りました。

すると、矢は突然立派なイケメン(オオモノヌシ)の姿に変身し、そのまま姫と結ばれました。現代のコンプライアンス的には完全にアウトな変態的アプローチですが、古代の神話において「赤い矢」や「雷」は神の霊力の象徴であり、神が乙女に受胎させる神聖な儀式(神婚神話)の代表的なパターンの一つとされています。

矢からイケメンに変身

03

蛇の正体を見られてキレる

もう一つの有名なエピソードが、倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメ)との結婚です。

オオモノヌシは夜だけ姫の元へ通っていましたが、姫が「あなたの本当の姿を見たい」と懇願します。オオモノヌシは「朝、櫛箱の中に入っているが、絶対に驚くなよ」と告げました。翌朝、姫が箱を開けると、そこには小さな美しい「ヘビ」が入っていました。驚いた姫が悲鳴を上げたため、オオモノヌシは「恥をかかせたな!」と激怒し、三輪山へ帰ってしまいます。強大な力を持つ山の神は、ヘビを化身とし、時には執念深く、時にはプライドが高い、恐るべき自然そのものでした。

蛇の正体を見られてキレる

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