天若日子

あめのわかひこ

天若日子

天若日子|8年間の壮絶なサボり! 天若日子の「裏切りとブーメラン」

基本情報

名称
天若日子
読み
あめのわかひこ
神格・役割
国譲りの際、大国主命を服従させるための使者として高天原から派遣された神。
系譜
国譲りの際、大国主命を服従させるための使者として高天原から派遣された神。しかし地上の女神と結婚して使命を放棄し、最後は自ら放った矢が天から跳ね返ってきて命を落とした。
関連する神
アマテラス、大国主命
主なゆかりの地
高天原
主な登場資料
『古事記』(上巻)、『日本書紀』(神代紀)、三浦佑之『口語訳 古事記』(文藝春秋)
代表的な物語
赴任先で結婚して「8年間」の音信不通/督促にきた「キジ」を射殺/放った矢が「ブーメラン」となって帰ってくる

01

赴任先で結婚して「8年間」の音信不通

天界のアマテラスたちは、地上の大国主命を説得するため、武勇に優れた天若日子(アメノワカヒコ)に専用の弓矢を与えて派遣しました。 ところがワカヒコは、地上へ降りると大国主の娘である下照比売(シタテルヒメ)に一目惚れして結婚してしまいます。すっかり地上の生活が気に入り、「天の神の言うことなんか聞かずに、自分がこの国の王になろう」と企み、なんと「8年間」も天界へ一切の連絡を絶ち、完全に仕事をサボり続けました。

赴任先で結婚して「8年間」の音信不通

02

督促にきた「キジ」を射殺

あまりにも連絡が来ないため、天界の神々は「雉名鳴女(キギシナキメ)」というキジ(鳥の神)を様子見に派遣しました。 キジがワカヒコの家の木に止まり、「なぜ8年も連絡してこないのか」と問い詰めると、ワカヒコは天から授かっていた神聖な弓矢を使って、この連絡係のキジを情け容赦なく射殺してしまいました。使者を殺すという、天界への完全な反逆行為です。

督促にきた「キジ」を射殺

03

放った矢が「ブーメラン」となって帰ってくる

ワカヒコが放った矢は、キジの体を貫いた後、そのまま空高く飛んでいき、高天原(天界)まで到達しました。 その血に染まった矢を見た天の神(高御産巣日神)は激怒。「もしワカヒコに悪心があるなら、この矢に当たって死ね!」と呪いをかけ、矢を地上へ力いっぱい投げ返しました。跳ね返ってきた矢は、なんとベッドで寝転がって休んでいたワカヒコの胸に真っ直ぐ突き刺さり、彼はあっけなく即死してしまいます。「天に向かって唾を吐く」を地で行く、鮮やかなブーメランの物語です。

放った矢が「ブーメラン」となって帰ってくる

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