01
泥の中から「葦の芽」のように誕生
天の空間が固定された後、まだ水に浮いた脂のようにドロドロだった大地から、生命力あふれる「葦(あし)の芽」が萌え出すようにして誕生したのが国之常立神(クニノトコタチ)です。彼が現れたことで、我々が住む地球(大地)の土台が永遠に安定したものになったとされています。


くにのとこたちのかみ
国之常立神
01
天の空間が固定された後、まだ水に浮いた脂のようにドロドロだった大地から、生命力あふれる「葦(あし)の芽」が萌え出すようにして誕生したのが国之常立神(クニノトコタチ)です。彼が現れたことで、我々が住む地球(大地)の土台が永遠に安定したものになったとされています。

02
『古事記』では、イザナギとイザナミに至るまでの「神世七代」という7世代の神々の歴史が語られますが、クニノトコタチはその栄えある第1世代の神です。しかし、彼もまた性別のない独神(ひとりがみ)であり、大地の基盤を固めるという仕事を終えると、すぐに身を隠して物語から退場してしまいます。

03
神話本編での出番は少ない彼ですが、鎌倉時代以降の伊勢神道や、室町時代の吉田神道において「クニノトコタチこそが、大日如来やアメノミナカヌシにも匹敵する宇宙の根本神(最高神)である」という独自の教義が作られ、大出世を果たしました。大地という揺るぎない基盤が、後世の思想家たちにインスピレーションを与えたのです。

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