豊受比売神

とようけびめのかみ

豊受比売神

豊受比売神|アマテラスの「専属シェフ」! 豊受比売神のお引越し

基本情報

名称
豊受比売神
読み
とようけびめのかみ
神格・役割
食物・穀物を司る女神
系譜
和久産巣日神の子
関連する神
アマテラス・和久産巣日神
主なゆかりの地
伊勢・伊勢神宮
主な登場資料
『止由気宮儀式帳』(伊勢神宮の古い記録)、『丹後国風土記』逸文、伊勢神宮 公式由緒
代表的な物語
食物・穀物を司る女神。『古事記』では豊宇気毘売神(トヨウケビメ)と表記される。伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)の主祭神として、アマテラスの食事を司る役割を担う。

01

伊勢神宮は「内宮」と「外宮」がある

日本で最も格式の高い神社である伊勢神宮ですが、実はメインの神殿が二つあります。一つはアマテラスを祀る「内宮(ないくう)」、もう一つが豊受比売神(トヨウケビメ)を祀る「外宮(げくう)」です。

もともと伊勢にはアマテラスだけが祀られていたのですが、約1500年前の雄略天皇の時代、アマテラスが天皇の夢枕に立って、とんでもないワガママを言い出しました。

伊勢神宮は「内宮」と「外宮」がある

02

「一人じゃご飯が美味しくない!」

夢に現れたアマテラスはこう言いました。「私一人で伊勢にいると、毎日の食事が安らかにできない(ご飯が美味しくない)。丹波の国(京都府北部)にいるトヨウケビメを、私の食事係として伊勢に呼び寄せてちょうだい!」

最高神からの突然の指名(ご指名)を受け、トヨウケビメは丹波国から伊勢へと急遽お引越しをさせられ、外宮に祀られることになりました。最高神が「ご飯を美味しく食べるため」だけに呼ばれたという、なんとも平和で人間臭いエピソードです。

「一人じゃご飯が美味しくない!」

03

羽衣伝説の「天女」だった?

ただのシェフかと思いきや、トヨウケビメの出身地である丹波国(京都府京丹後市)の古い記録(『丹後国風土記』逸文)には、面白い伝説が残されています。

水浴びをしていた天女が、お爺さんに羽衣を隠されて天に帰れなくなり、お酒を造らされてこき使われた末に家を追い出されてしまったという、悲しい「羽衣伝説」です。この可哀想な天女こそが、実はトヨウケビメだったと記されているのです。苦労人の天女が、最後は最高神のパートナーとして大出世を果たしたサクセスストーリーとも読めます。

羽衣伝説の「天女」だった?

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