01
誰よりも目立つ「天狗」のルーツ
アマテラスの孫・ニニギノミコトが天から降りてこようとした時、道の途中に異常なオーラを放つ神が立ち塞がっていました。
『日本書紀』の描写によれば、鼻の長さは約120cm、背丈は約2メートル以上。口や尻は明るく光り、目は八咫鏡(やたのかがみ)のようにギラギラと赤く輝いていたとされています。この異様で威圧感のある姿が、後世の「天狗」のイメージのルーツになったと言われています。ビビる天の神々に対し、彼は「道案内をするために待っていただけですよ」と名乗り出ました。


さるたひこ
猿田毘古神
01
アマテラスの孫・ニニギノミコトが天から降りてこようとした時、道の途中に異常なオーラを放つ神が立ち塞がっていました。
『日本書紀』の描写によれば、鼻の長さは約120cm、背丈は約2メートル以上。口や尻は明るく光り、目は八咫鏡(やたのかがみ)のようにギラギラと赤く輝いていたとされています。この異様で威圧感のある姿が、後世の「天狗」のイメージのルーツになったと言われています。ビビる天の神々に対し、彼は「道案内をするために待っていただけですよ」と名乗り出ました。

02
この時、ビビる男神たちを差し置いて彼に名前を聞きに行ったのが、度胸満点の女神・アメノウズメでした。
ウズメの強烈なアプローチを受けた猿田毘古神(サルタヒコ)は、無事に道案内の大役を果たした後、ウズメと共に故郷である伊勢の五十鈴川のほとりへ帰ります。二柱の神はそこで結ばれ、ウズメは「猿女君(さるめのきみ)」という名を与えられました。異形の巨人神と、度胸のあるダンサー女神のパワフルな夫婦の誕生です。

03
道案内の神として立派な功績を残したサルタヒコですが、『古事記』に記された彼の最期は驚くほどマヌケでコミカルです。
伊勢の海で漁(あるいは水浴び)をしていたサルタヒコは、海にいた「ヒラフ貝(大きなシャコ貝のようなもの)」に手をガッチリと挟まれてしまいます。巨漢の神が貝ごときにパニックになり、そのまま海に引きずり込まれて溺れ死んでしまったのです。日本神話において、これほど立派な神がこれほどあっけなく自滅するエピソードは他に類を見ません。威厳とドジっ子属性を併せ持つ、非常に愛嬌のある神様です。

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