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姿を持たないが、出雲神話で大活躍
神産巣日神(カミムスビ)は、特定の姿や性別を持たない「独神(ひとりがみ)」として宇宙の始まりに現れ、すぐに姿を隠しました。
しかし、相方である高御産巣日神(タカミムスビ)が高天原(天界)の政治的トップとして君臨するのに対し、カミムスビは地上の神々(出雲神話)を裏からサポートする「母性的なヒーラー」として、たびたび物語に介入してきます。


かみむすひのかみ
神産巣日神
01
神産巣日神(カミムスビ)は、特定の姿や性別を持たない「独神(ひとりがみ)」として宇宙の始まりに現れ、すぐに姿を隠しました。
しかし、相方である高御産巣日神(タカミムスビ)が高天原(天界)の政治的トップとして君臨するのに対し、カミムスビは地上の神々(出雲神話)を裏からサポートする「母性的なヒーラー」として、たびたび物語に介入してきます。

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カミムスビの回復魔法が最も発揮されたのが、若き日の大国主命(オオクニヌシ)が兄たちに騙され、真っ赤に焼けた巨大な岩を受け止めて「焼き殺された」時のことです。
悲しむオオクニヌシの母が天に向かって泣きつくと、カミムスビは即座に二柱の女神(キサガイヒメとウムギヒメ)を医療スタッフとして地上へ派遣しました。キサガイヒメ(赤貝の神)が貝殻を削って粉を集め、ウムギヒメ(ハマグリの神)がその粉を母乳(または水)で溶いて火傷に塗ると、オオクニヌシは立派な青年の姿に蘇ったのです。

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この一見ファンタジーな「貝汁の蘇生術」ですが、実は古代日本のリアルな民間医療を反映していると考えられています。
赤貝の殻を焼いて粉にしたもの(炭酸カルシウム)を液体で溶いたペーストは、実際に火傷の治療薬として古代中国や日本で用いられていました。カミムスビは単なる魔法使いではなく、薬学や生命の再生システムそのものを司る神格だったのです。殺伐とした神話の中で、何度でも命を蘇らせてくれる安心感抜群の神様です。

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