アマテラス

あまてらす

アマテラス

アマテラス|太陽神の荘厳な肩書きと、弟をかばう人間臭さ

基本情報

名称
天照大御神(アマテラスオオミカミ)など
読み
アマテラスオオミカミ
神格・役割
太陽をつかさどり、高天原を治める神
系譜
伊邪那岐命(父)、月読命(弟)、須佐之男命(弟)
関連する神
伊邪那岐命(父)、月読命(弟)、須佐之男命(弟)
主なゆかりの地
三重県伊勢市(伊勢神宮)/天岩戸の伝承地各地
主な登場資料
『古事記』『日本書紀』
代表的な物語
太陽神、弟を完全武装でお出迎え

01

太陽神、弟を完全武装でお出迎え

アマテラスの弟、スサノオ(須佐之男命)。

海を治めるよう父から命じられたのに、それをせずに泣き続け、とうとう追い出されることになります。

そんなスサノオが、姉のアマテラスがいる高天原へやってきます。

ところが、スサノオが近づいてくると山や川が鳴り響き、大地まで揺れました。

どう考えても、普通の弟の訪問ではありません。

アマテラスも「弟は高天原を奪いに来たのでは?」と警戒します。

そこで取った行動が、まさかの完全武装でした。

『古事記』では、アマテラスは髪型まで戦う姿に変え、腕に装身具を巻き、大量の矢を入れた道具を背負い、弓を構えたとされています。

それだけではありません。

固い地面を、雪を蹴散らすように踏みつけ、雄叫びまで上げてスサノオを待ち構えます。

太陽神が、弟を迎えるために弓矢を背負って臨戦態勢。

アマテラスの危機管理、かなり本気です。

太陽神、弟を完全武装でお出迎え

02

弟のうんちまで、まさかの擁護

スサノオに高天原を奪うつもりがないことが分かり、ひとまず騒ぎは収まります。

ところが、ここから弟の迷惑行為が始まります。

アマテラスの田んぼの境目を壊す。

水を流すための溝を埋める。

そして、とうとう神聖な建物にうんちを撒き散らす。

さすがにこれは、かばいようがなさそうです。

ところがアマテラス、かばいます。

『古事記』では、田んぼを壊したことについては「土地がもったいないと思ったのでしょう」と解釈。

そして、うんちについても「酔って吐いたものなのでしょう」と弟に都合よく考えます。

どう見てもうんちなのに、

「いや、あれは吐いたものだから」

と考えてしまう姉。

弟への擁護が、かなり苦しくなってきました。

しかし、スサノオは止まりません。

『古事記』ではその後、神聖な機織りの建物の屋根に穴を開け、皮をはいだ馬を投げ込みます。

驚いた機織りの女性は、その騒ぎが原因で命を落としてしまいました。

うんちまでかばっていたアマテラスも、ついに耐えきれなくなります。

弟のうんちまで、まさかの擁護

03

世界は真っ暗。でも外が気になる

スサノオのひどい行動を受け、アマテラスは天岩戸という洞窟に入り、岩の戸を閉めてしまいます。

困ったのは、残された神々です。

なにしろ、隠れたのは太陽の神。

世界から光が消え、真っ暗になってしまいました。

そこで大勢の神々が集まり、

「どうやってアマテラスを外へ出すか」

を相談します。

そして始まったのが、岩戸の前での大騒ぎ。

アメノウズメという神が踊り、それを見た神々が一斉に笑います。

洞窟の中にいるアマテラスからすれば、ちょっと変です。

自分が隠れて世界は暗くなっているはずなのに、

外がやたら楽しそう。

アマテラスは不思議に思い、岩戸を少し開けて外の神々に理由を尋ねます。

神々は「あなたより尊い神がいるので、みんな喜んでいるのです」と答え、鏡を差し出します。

アマテラスが鏡を見ようとしたところで、力の強い神がその手を取り、岩戸の外へ。

こうして世界に光が戻りました。

世界を真っ暗にした太陽神を外へ出すきっかけになったのが、

外から聞こえてきた神々の笑い声。

日本神話最大級のピンチなのに、解決方法が妙に人間臭いのです。

世界は真っ暗。でも外が気になる

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