01
最初の「天孫降臨」を任されるが…
大国主命らが治める地上の世界(葦原中国)を、天の神の支配下に置くプロジェクト。アマテラスはその初代統治者として、自分の長男である天忍穂耳命(アメノオシホミミ)を指名します。
母からの重大な命令を受け、オシホミミは天と地を繋ぐ「天の浮橋」に立ちました。しかし、下界の様子をじーっと観察した彼は、いきなり「下界は荒ぶる神々(不良たち)が喧嘩ばかりしていて、ハエのようにうるさくて物騒です。私は行きません!」と宣言し、天界へ引き返してしまったのです。


あめのおしほみみのみこと
天忍穂耳命
01
大国主命らが治める地上の世界(葦原中国)を、天の神の支配下に置くプロジェクト。アマテラスはその初代統治者として、自分の長男である天忍穂耳命(アメノオシホミミ)を指名します。
母からの重大な命令を受け、オシホミミは天と地を繋ぐ「天の浮橋」に立ちました。しかし、下界の様子をじーっと観察した彼は、いきなり「下界は荒ぶる神々(不良たち)が喧嘩ばかりしていて、ハエのようにうるさくて物騒です。私は行きません!」と宣言し、天界へ引き返してしまったのです。

02
長男のまさかの出向拒否を受け、アマテラスたちは別の武神たち(タケミカヅチなど)を派遣し、武力と交渉で地上を平定させます(国譲り)。
「安全になったから、今度こそ降りていきなさい」と再び母から促されたオシホミミ。しかし、彼はまたしても渋ります。「準備をしている間に、私に子供(ニニギノミコト)が生まれました。私ではなく、この息子を行かせましょう」。なんと、自分に割り当てられた大仕事を、生まれたばかりの息子に丸投げしてしまったのです。

03
彼の正式名称「正勝吾勝勝速日(まさに勝つ、私は勝つ、勝つこと日の昇るが如く速い)」という無敵の連勝記録のような名前と、実際の「絶対に危険な場所には行かない」という行動のギャップは、日本神話の面白い謎の一つです。
一説には、稲穂の神霊である彼が、荒れた土地が完全に耕される(安全になる)まで種子として降るのを待っていた、という農耕神話の隠喩であるとも言われています。しかし物語として読むと、最高神の息子でありながら極端に人間臭い「ビビリ」な性格が、なんとも憎めない神様です。

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