01
聖徳太子の息子という「危険な血筋」
山背大兄王(やましろのおおえのおう)は、あの偉大な聖徳太子の実の息子です。血筋も人望も完璧で、誰もが次の天皇になると思っていました。しかし、権力を独占したい蘇我入鹿(そがのいるか)にとって、彼の存在は邪魔でしかありませんでした。入鹿は軍勢を差し向け、王の住む斑鳩宮(いかるがのみや)を突如として襲撃します。


やましろのおおえのおう
山背大兄王
01
山背大兄王(やましろのおおえのおう)は、あの偉大な聖徳太子の実の息子です。血筋も人望も完璧で、誰もが次の天皇になると思っていました。しかし、権力を独占したい蘇我入鹿(そがのいるか)にとって、彼の存在は邪魔でしかありませんでした。入鹿は軍勢を差し向け、王の住む斑鳩宮(いかるがのみや)を突如として襲撃します。

02
山背大兄王は一時、生駒山へ逃げ延びました。側近は「東国へ逃げて兵を集め、反撃しましょう」と進言します。しかし王は「自分が天下を取るために、人民を戦争で苦しめたくない」と言ってこれを拒否。一族を引き連れて斑鳩寺(現在の法隆寺周辺)に戻り、全員で首をくくって自害するという、あまりにも痛ましい最期を選びました。

03
この事件で聖徳太子の血筋は完全に途絶えました。世間の人々は入鹿の冷酷さに震え上がり、「太子一族の怨霊が絶対に蘇我氏を呪い殺すはずだ」と噂しました。そのわずか2年後、入鹿は「乙巳の変」で中大兄皇子らに暗殺され、蘇我氏は滅亡します。歴史的には政治闘争ですが、オカルト的には「山背大兄王(聖徳太子)の呪いが発動した」という因果応報のストーリーとして語り継がれています。

SAME CATALOG