01
完璧なお坊さんの「一目惚れ」
歌舞伎の演目などに登場する清玄(せいげん)は、誰もが尊敬する品行方正でイケメンの高僧でした。しかし、お寺にやってきた美しい「桜姫」を一目見た瞬間、彼の人生の歯車が狂い始めます。
清玄は桜姫への狂おしいほどの恋心(煩悩)を抑えきれず、修行の身でありながら彼女にストーカーのように付きまとい始めます。結果として彼は戒律を破った(破戒)として寺から追放され、乞食のようにボロボロの姿に転落してしまいます。


せいげん
清玄
01
歌舞伎の演目などに登場する清玄(せいげん)は、誰もが尊敬する品行方正でイケメンの高僧でした。しかし、お寺にやってきた美しい「桜姫」を一目見た瞬間、彼の人生の歯車が狂い始めます。
清玄は桜姫への狂おしいほどの恋心(煩悩)を抑えきれず、修行の身でありながら彼女にストーカーのように付きまとい始めます。結果として彼は戒律を破った(破戒)として寺から追放され、乞食のようにボロボロの姿に転落してしまいます。

02
ボロボロになっても、清玄の頭の中は桜姫のことでいっぱいです。「姫も私のことを愛しているはずだ」という完全に一方的な妄想を抱いたまま、病気と飢えに苦しみ、最後は桜姫の夫(または関係者)に殺されるなどして、悲惨な最期を遂げます。聖職者からの転落ぶりは、人間の欲望の脆さを痛烈に描いています。

03
清玄の執着は死んでも終わりません。彼の魂は「強烈な怨霊」となり、桜姫の行く先々に恐ろしい亡霊の姿で現れては、彼女の人生を呪い、邪魔をし続けます。
歴史上の人物ではありませんが、この「清玄桜姫物(せいげんさくらひめもの)」と呼ばれる物語は江戸時代に大ヒットし、清玄は「恋愛の執念が怨霊化する恐怖」のシンボルとして、日本人の心に深く根付きました。現代のサイコホラーにも通じる狂気を持っています。

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