お露

おつゆ

お露

お露|幽霊との過激な夜。お露と『牡丹灯籠』の甘い罠

基本情報

名前
お露
読み
おつゆ
生きた時代
江戸時代
生前の立場
日本の三大怪談の一つ『牡丹灯籠(ぼたんどうろう)』のヒロイン。
主な伝承地・ゆかりの地
江戸・『牡丹灯籠』の舞台
死・怨霊化の経緯
日本の三大怪談の一つ『牡丹灯籠(ぼたんどうろう)』のヒロイン。
祟り・伝承
死の危険を知った新三郎は、お寺でお札をもらい、家中に貼り付けてお露が入れないように結界を張ります。
区分
怨霊伝説・歴史伝承

01

伝承の始まり:カランコロンと鳴る下駄の音

江戸時代に三遊亭圓朝が創作した落語(元ネタは中国の怪異小説集『剪灯新話』)として大ブームになった怪談です。

恋に破れて死んだ美しいお露が、下女の幽霊を連れて、カランコロンと下駄の音を響かせながら新三郎の家を訪ねてきます。新三郎はお露が死んだことを知らなかったため、喜んで彼女を招き入れ、毎晩のように熱烈な一夜を共にするようになります。

伝承の始まり:カランコロンと鳴る下駄の音

02

男の死因は「呪い」ではなく「疲労」

お露は新三郎を恨んでおらず、純粋に愛し合っていました。しかし、生きている人間にとって「幽霊との交わり」は命を削る行為でした。

ある夜、心配した隣人が新三郎の寝室を覗き込むと、そこには恐ろしい光景が広がっていました。新三郎が抱きしめ、語り合っていた相手は美しいお露ではなく、「腰から下が半分朽ち果てた骸骨」だったのです。新三郎がみるみる痩せ細って死にかけていたのは、幽霊の陰気にあてられ、毎晩骸骨と交わることで極度に体力を消耗(衰弱)したためでした。

男の死因は「呪い」ではなく「疲労」

03

幽霊より怖い「人間の強欲」

死の危険を知った新三郎は、お寺でお札をもらい、家中に貼り付けてお露が入れないように結界を張ります。

しかし、ここで本当のホラーが始まります。お露の下女の幽霊が、新三郎の家の使用人(伴蔵)に「百両の金」をチラつかせて買収し、お札を剥がさせてしまうのです。結界が解かれた夜、新三郎はお露に連れて行かれ、骸骨と抱き合った姿で無惨な死体となって発見されます。幽霊の執念よりも、百両の金に目が眩んで主人を裏切った「人間の強欲」こそが一番恐ろしいという、非常に教訓的な怪談です。

幽霊より怖い「人間の強欲」

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